社長業は、実は大変な仕事

 このように、傍から見ていると社長の仕事は優雅そうに見えるかもしれませんが、現実には、常に赤字のリスクと隣り合わせの、ストレスフルな環境を強いられる立場にあるといえます。

 しかも、黒字企業の割合は3割を切るという厳しい現実の中で、経営をしなければなりません。

 2011年の中小企業白書を見ると、起業後10年で約3割の企業が、起業後20年後には、約5割の企業が撤退(廃業・倒産)しているというデータがあります。

 これらの現状を踏まえると、社長業というのは実は、とても大変な仕事であることがわかります。

 しかしながら、全体の7割を超える会社が赤字だからと言って、また、起業後の年数が経つほど廃業・倒産する企業の割合が多いからと言って、あなたの会社が赤字でもいいという理由にはなりません。

 いかなる状況・いかなる理由があるにせよ、社員や得意先、取引先、地域住民の方々など、会社に携わる全ての人々のためにも、もちろん社長自身が掲げる会社のビジョンを実現させるためにも、会社は存続することが求められます。

 会社を存続させるためには、当然のことですが、黒字を継続する必要があります。