眠れないビジネスパーソンに
共通するある問題点とは
仕事のストレスで眠れなくなり、疲れが取れない。そのことがまたストレスになってますます眠れなくなる。まさに悪循環です。それが原因で大きなミスを引き起こす危険性もあります。
また、睡眠について相談を受ける際、よく聞かれるのが「何時間くらい眠ればいいのですか?」と言う質問です。“◯時間”という明確な答えを求められているのは重々承知しているのですが、残念ながら、答えは「人それぞれ」です。例えば毎日3時間程度しか睡眠時間が取れなくても、本人が平気であればそれは不眠症ではありませんし、8時間以上眠っていても眠りが浅く、熟睡感が得られない人は不眠症だと言えます。つまり、人によって必要な睡眠時間は違うのです。
しかし、不眠で悩むビジネスパーソンの話を聞いているといくつかの共通点が見えてきます。ここで、私の患者さんで不眠に悩むA氏に登場してもらいましょう。
以下はA氏の日常です。
日中の外回り時にはカフェでコーヒーを飲みながらパソコンを広げて報告書作成。オフィスではバリバリとミーティングや書類作成をしていて終電近くに帰宅。時には終電を越えてまで仕事をしてタクシー帰りになることも。帰宅後の遅い食事は翌日のプレゼンの準備をしながら、コンビニで調達したお弁当を食べる。食後はひと息つきながらニュース番組を見つつ、食後のコーヒーとタバコで一服。その後ようやくベッドへ……。
A氏のようなビジネスパーソンは至るところに存在します。そしてA氏のライフスタイルには不眠になる「条件」が4つも隠されていました。