「前はクルマ持っていたんだけど、維持費が高くて。手離しちゃったよ」――。
首都圏で暮らす人にとって、自家用車を持つのはなかなかハードルが高い。車両の購入費用はもちろんのこと、日々のガソリン代、駐車場代、そして意外と馬鹿にならない自動車保険、自動車税、車検代と、クルマの維持にはかなりお金がかかるのだ。
そんななか、数年前から「カーシェアリング」という、短時間から利用できる会員制の無人レンタカーが登場し、市場が急拡大している。最近は、あらゆる場所で「カーシェアリング会員募集」の旗が掲げられていることも多く、気になり始めている方もいるだろう。
運営会社によってまちまちだが、利用時間は15分からと使い勝手がいい。また、月額基本料も0円から1000円前後(無料利用分含む)と、値段もかなり手ごろだ。ただし、興味がありながらも、実際に会員にならない人が多いのにはいろいろ理由がある。例えば、
① 乗りたいときに乗れるのか疑問
② 簡単に使えるのかどうか不安
③ 誰かが使った後に乗ると、車内が汚そう
というようなものだ。2002年にカーシェエアリングが初登場してから早12年。今回は、これらの疑問にお答えしながら、業界の最新事情をご紹介しよう。