

現在はまだ、Romancerサイト上での販売はできない。だが将来的には、販売を含め、編集、校正・校閲、デザイン、オンデマンド印刷、広報など、電子出版に関する総合的なプラットフォームを構想している段階だ。現状を見ながら、いずれ有料サービスも開始する予定だという。
「作者が有名であるか無名であるかを問うことはありません。要は中味です。興味ある作品であれば一緒になって世間に問いかけていきたいと考えています」(同氏)
2013年度の電子書籍市場は936億円、前年から28.3%の伸びを見せている(インプレス総合研究所調べ)。プロアマを問わず、より良いコンテンツを提供しようというプラットフォームは、これからもどんどん開発されていくだろう。本作りへのハードルを一気に下げたRomancerは、個人出版への追い風になるのではないだろうか。
(吉田由紀子/5時から作家塾(R))