再エネと原子力は二者択一ではない
欧州の再エネ推進は見直すべき

――福島事故以降、日本では原子力に代わるものとして再生可能エネルギーに大きな注目が集まっているが、再エネに関する見解は?

 再エネか、原子力か、といった二者択一は適切ではない。再エネは、あるに越したことはない。しかし、太陽光や風力は天候に左右される不安定な、かつ高コストなもので、ピーク電源としてしか使えない。夜には太陽光発電はできないし、風が吹かなければ風力発電はできない。

 他方、原子力は安定したベースロード電源。再エネと原子力では、役割が全く違うので、互いに同列視してはならない。

――欧州では再エネ発電は普及しつつおり、中でもドイツやスペインはかなり普及しているが、それについてはどうか?

 ドイツの再エネ普及率は世界一だが、再エネ推進政策は決して良い判断ではない。その一方で、ロシアから天然ガスを買い、アメリカから低品位の石炭を買い、フランスから原子力を買っているという状況。これはエネルギー安全保障上、非常に恐ろしいことだ。国民の再エネ負担コストも相当高くなっている。

 スペインでは、国民が再エネコスト負担に耐えられず、再エネ買取制度を廃止するまでに至った。

 いずれも、国家財政的にも危険な状態にあると思う。これまでの再エネ推進政策は不適格なものだったのだ。今後、再エネ推進政策は、より適切なものへと見直される必要がある。