さらにその生薬の組み合わせによって、作用と副作用が混ざり合い、体質改善の効果を生み出します。目の疲れをとる漢方薬は、目だけに効くのではなく、足腰の疲れをとり、胃腸の働きをよくしながら免疫力を上げていきます。漢方薬を用いれば、徐々に体質改善することは可能です。
しかし漢方薬だけで完治するわけではありません。その人の生活様式、生き方、考え方を見直すべきなのです。そして本気で食事や運動による体質改善に取り組めば、薬に頼る必要はないのです。季節に合った生活様式、養生、食事を実践すれば、充分健康を保つことができるのです。
次回からは二十四節気を基準にして、それぞれの季節にどのような生活を送れば、自然の摂理に沿って健康体を保てるのか、具体的に紹介していきましょう。
(つづく)