高級感溢れる「グローリオ蘆花公園」の内装。全タイプとも、リビングなどの共有スペースがゆったりしており、開放感がある。

 「子供も独立したことだし、そろそろ不便な一軒家を手放して、快適なマンション暮らしを始めたい」

 そう考えている団塊世代の読者は、多いだろう。

 とは言え、お手頃物件ばかりを物色するだけでは、能がない。老後に必要なのは、何より「安心して暮らせる住環境」だ。凶悪犯罪が増えている今だからこそ、「安全」は最も重視すべきポイントの1つなのである。

 そこで一見の価値があるのが、「グローリオ蘆花公園」だ。セコムグループの不動産事業会社・セコムホームライフが手がけている。

 「グローリオ」は、高級住宅地として名高い世田谷区に立地している。開発面積約4900坪、総戸数363戸というから、まるで「1つの街」のような広さだ。最寄りとなる京王線の芦花公園駅から、徒歩6分となる。

 住居のタイプには、12階立て高級マンション風の「テラス棟」と、低層で一戸建ての雰囲気を味わえる「ヴィラ棟」の2種類がある。随時分譲中で、竣工は今年9月、入居は来年1月中旬からとなっている。

 前述の通り、この物件の最大のウリは、セキュリティが充実していることに他ならない。その徹底ぶりは、警備業界最大手のセコムならではだ。

 たとえば、広大な敷地は外周警報装置(フェンスセンサー)で囲まれており、オートロックが各住棟のエントランスや各住戸の玄関に完備されている。いざというときのため、警備員も駐在している。

 室内のセキュリティにも、余念がない。玄関と窓に防犯センサーを設置、一部住戸の窓ガラスには破壊センサー付き防犯ガラス「セコムあんしんガラス」を使用、主寝室と浴室とトイレには「救急用非常ボタン」を設置、キッチンにはコンロ火災自動防火システム「トマホークジェットα」を常備、といった具合だ。

 さらに、敷地内にも様々な「防犯のアイデア」が散りばめられている。

 万一の災害時に住民の避難場所となるのは、学校などの避難所と同レベルの耐震強度を誇る「コミュニテイハウス」だ。周辺には、仮設トイレを設置できる専用のマンホールや、“炊き出し用かまど”に早変わりする「かまどスツール」というベンチなどが設置されている。

 他にも、ヘルメットや防火衣を収納した防災倉庫、停電時に活躍する非常用発電機やソーラー照明、非常用浄水器、AED(自動体外式除細動器)などが敷地内に複数設置されており、とにかく芸が細かい。

 まさに、鉄壁のセキュリティ・ラインで二重、三重に囲まれた「ゲーテッド・タウン」(Gated Town)なのである。

 しかし、ここまでセキュリテイが徹底していると、かえって「住民同士が疎遠になり、孤立してしまうのではないか」という不安が涌いてくる。とりわけ、気力や体力が弱っている高齢者なら、日常的に“癒し”やサポートが必要となるため、気になるところだ。