抽象度の高い視点から俯瞰して考えられるか?
では、ここで問題です。
下の図は何に見えますか?
「木の年輪」
「パン」
「耳」
「オブジェ」
いろいろな答えがあると思います。
そんななかで、「山」に見えるという人もいます。図を等高線と捉えているわけで、たくさんある円の中で、真ん中が頂上ということになります。
今、あなたの部下がA地点に立っていて、急な坂を前にして山に登れず、呆然と立ちすくんでいるとしましょう。上司であるあなたが、すぐに現場に駆けつけたとしても、一緒に腕を組んで山を見上げているだけなら、どうにもなりません。
しかし、おもむろに地図を取り出し、こうアドバイスしたらどうでしょうか?
「ここからB地点に回って、そこから頂上を目指せば、ゆるい昇り坂だから大丈夫、登れるよ」
問題はまたたく間に解決し、部下があなたを見る目も変わるでしょう。
眼の前にある「急峻な坂」の存在に目を奪われずに、抽象度の高い視点から俯瞰して考えることで、担当者では出せない解決法を見いだせます。