ZOZOの前澤社長Photo: REUTERS/アフロ

『週刊ダイヤモンド』3月23日号の第2特集は「ZOZO失墜 前澤商法は限界か」です。10年に1度はビジネス界をにぎわす“風雲児”が現れ、称賛され、羨望され、袋だたきにされる――。国内最強のアパレルECサイトを築き上げた、ZOZOの前澤友作社長。株価下落、ツイッターでの“炎上”と最近負けが込んできましたが、かつての風雲児たちと同じ道を歩むことになるのでしょうか。 (本記事は特集からの抜粋です)

 水玉模様のZOZOSUIT、女優の剛力彩芽さんとの交際、月旅行、総額1億円の「お年玉」、そしてZOZO離れ……。

 2018年以降、広く世間に話題を振りまいてきた、アパレルインターネット通販(EC)サイト運営会社、ZOZO創業者の前澤友作社長(44歳)をめぐって、毀誉褒貶かまびすしい。

 旧態依然とした商慣習にとらわれたアパレル業界をテクノロジーの力で変革する日本発のイノベーター、世界平和と音楽を愛するピュアなロマンチストなどと称賛する向きは多い。その半面、成り金、売名行為、マイルドヤンキー向けのプロモーションに血道を上げているといった声もある。

 前澤氏とZOZOの軌跡は後述するとして、まず足元の彼らのビジネスの状況を見てみよう。