ワークマン式「しない経営」
――4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
土屋哲雄著
今、最も注目されている企業、ワークマンは「しない会社」だ。
◎社員のストレスになることはしない
残業しない。仕事の期限を設けない。ノルマと短期目標を設定しない。
◎ワークマンらしくないことはしない
他社と競争しない。値引をしない。デザインを変えない。顧客管理をしない。取引先を変えない。加盟店は、対面販売をしない、閉店後にレジを締めない、ノルマもない。
◎価値を生まない無駄なことはしない
社内行事をしない。会議を極力しない。経営幹部は極力出社しない。幹部は思いつきでアイデアを口にしない。目標を定め、ノルマを決め、期限までにやりきるといった多くの企業がやっていることは一切しない。
とりわけ「頑張る」はしないどころか、禁止だ。
それでも業績は10期連続最高益を更新中だ。
2020年3月期は、チェーン全店売上(ワークマンとワークマンプラス)が1220億円(前年同期比31.2%増)。営業利益192億円(同41.7%増)、経常利益207億円(同40%増)、純利益134億円(同36.3%増)となった。
急成長の仕掛け人がすべてを語る。
ワークマン式「しない経営」
第86回
ワークマン式とは「社員のストレスになることはしない」「上司に忖度しない」経営
第85回
ワークマン仕掛け人がワークマン社員から学んだこと
第84回
データ活用ゼロの会社が「エクセル経営」で急成長した秘密
第83回
ワークマンの仕掛け人が「私の考えは50%間違っている」と社員に話す理由
第82回
ワークマンの仕掛け人が読み解く“ノーカラー時代”の新戦略
第81回
ワークマン式新型コロナ後のブルーオーシャン市場の読み方
第80回
4つの「しない経営」でブルーオーシャン市場を切り拓け
第79回
ワークマンが「アンバサダーが主役」のテレビCMをつくった理由
第78回
アンバサダー「狩女子」Nozomiさんはなぜヒットしたのか?
第77回
「アンバサダーマーケティング日本一」を目指すワークマンの戦略
第76回
ワークマンプラス第1号店出店秘話
第75回
ワークマン急成長の仕掛け人が語るブルーオーシャン市場拡大の原点
第74回
お客様の「異常値」が強みを教えてくれる
第73回
ワークマン式ブルーオーシャンを発見する市場戦略マップ
第72回
ワークマンでは、統計数字から新市場をどう読んでいるか?
第71回
なぜ「ノルマやプレッシャーをかけない」がワークマン急成長の鍵だと断言できるのか?
第70回
ワークマン急成長の仕掛け人の脳みそだけにあった強化ポイントを探る9パターン
第69回
絶好調「ワークマンプラス」を実現した“6+1”の視点
第68回
これが「4000億円の空白市場」を切り拓いたワークマン式戦略マップだ。
第67回
ワークマン式「第2のブルーオーシャン市場」のつくり方、はじめの一歩