
ゴッド・タイム
高嶋哲夫
森嶋とロバートは、帝都ホテルに来てジョン・ハンターたちを見張っている。なぜ日本政府はハンターたちを野放しにしているのか。ロバートは危機意識…
2012.5.23
この国に住み続ける限り、巨大地震は必ずくる。もし巨大地震が東京を襲ったら、首都機能は完全に麻痺し、政治と経済がストップ。その損失額は110兆円にもおよび、日本発の世界恐慌にまで至るかもしれない――。今後、日本が取るべき道は何か。その答えを探る連載経済小説。
高嶋哲夫
森嶋とロバートは、帝都ホテルに来てジョン・ハンターたちを見張っている。なぜ日本政府はハンターたちを野放しにしているのか。ロバートは危機意識…
2012.5.23
高嶋哲夫
森嶋が顔を洗っていると携帯電話が鳴った。送話ボタンを押すとロバートの声が聞こえてくる。ロバートが突然訪ねてきたのだ。日本の存亡にかかわる問…
2012.5.21
高嶋哲夫
能田総理は総理執務室で村津と向き合って座っていた。自らの在任中に遷都を実現させたい総理は、村津に移転に要する時間について確認する。村津は1…
2012.5.18
高嶋哲夫
東海・東南海・南海地震が連動して起こり、首都機能が喪失すれば、日本は完全に麻痺する。それだけは断固避けなければならない。そのためには──。…
2012.5.16
高嶋哲夫
殿塚、大野らの超党派勉強会の名称は「新日本改造研究会」。道州制、首都移転によって、アメリカ型の小さな政府を実現するのが目的だ。彼らが熱く語…
2012.5.14
高嶋哲夫
殿塚は森嶋がハーバードで書いた2つの論文を読んでいた。両論文とも小さな政府を目指し、地方独自の発展を促し、新しい日本を造り上げようという考…
2012.5.11
高嶋哲夫
森嶋は衆議院議員の植田に誘われ、ある料理屋に連れていかれる。個室に入ると、与野党の大物議員や大学教授たちと一緒になった。超党派の勉強会だと…
2012.5.9
高嶋哲夫
森嶋と早苗は近くの居酒屋に入った。早苗は飲むにつれて饒舌になっていく。やがて早苗は村津の過去を語りはじめる。無言で聞くうちに、森嶋はどこか…
2012.5.7
高嶋哲夫
森嶋は眼前にある首都模型を見つめた。シンプルで機能面ばかりを押し出した町で、東京とはまったく違う町だった。日本には、もっと合理性と機能性を…
2012.5.2
高嶋哲夫
翌日、首都移転チームは定時の30分前には全員がそろっていた。首都移転について懐疑的なメンバーに対し、村津は、「君たちが歴史に残る首都を築き…
2012.4.27
高嶋哲夫
理沙は、政府が高脇のレポートを事前に入手していたのに公表しなかったのではと、森嶋と優美子に尋ねる。論文の内容について説明する森嶋。すると理…
2012.4.25
高嶋哲夫
2日ぶりに部屋に帰った森嶋は、部屋を片付けたあと高脇の論文を読んだ。そこには、〈マグニチュード5から6クラスの地震を繰り返しながら、最後に…
2012.4.23
高嶋哲夫
総理官邸地下に設けられた危機管理室は、沈痛な空気に包まれていた。すぐに集まったのはたったの7名。全閣僚の半分にも満たない。国家の緊急時に頼…
2012.4.20
高嶋哲夫
地震のあと、森嶋は優美子と別れて国交省に行った。省内では、すでに緊急対策室が立ち上がっていた。携帯を見ると、村津から首都移転チームへの一斉…
2012.4.18
高嶋哲夫
森嶋は優美子に誘われ新宿の高層ビルにあるレストランに入った。2人で仕事の話をしていると突然、地震が起こった。震度6弱。店内はパニックに。非…
2012.4.16
高嶋哲夫
森嶋と高脇が総理執務室に入ると、総理、官房長官、国交省大臣、財務大臣、秘書官の5人が待っていた。秘書官は高脇に論文の発表を控えるよう依頼す…
2012.4.13
高嶋哲夫
森嶋は昼休みに植田と待ち合わせた。植田はアメリカの格付け会社が日本と日本国債を2段階格下げするだろうと告げる。翌朝、森嶋が新聞を買うと、そ…
2012.4.11
高嶋哲夫
森嶋は議員会館で植田に会った。植田は、ヘッジファンドを率いるジョン・ハンターたちが帝都ホテルの部屋を2ヵ月の契約で借り上げていることを森嶋…
2012.4.9
高嶋哲夫
森嶋は村津に連れられ、渋谷の居酒屋に入った。村津は首都移転を提案した森嶋の真意を問いただす。村津はこれまでの経緯や現在の首都移転ついての考…
2012.4.6
高嶋哲夫
首都機能移転の動きを察知した理沙は、森嶋に裏取りをするが森嶋は答えない。その後、理沙は世界的ヘッジファンド動きが出したことを森嶋に告げる。…
2012.4.4