上久保誠人

上久保誠人

立命館大学政策科学部教授

1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

第11回
アベノミクス崩壊が静かに進行 野党再編も確実に進展する――立命館大学政策科学部・上久保誠人准教授
上久保誠人
2014年を予想する上で、ポイントは何か。消費税増税の実施、緊張高まる東アジア外交……。経営者、識者の方々に、14年を読み解くための5つののポイントを挙げてもらった。第11回は、政治学者で立命館大学政策科学部の上久保誠人准教授意見をうかがった。
アベノミクス崩壊が静かに進行 野党再編も確実に進展する――立命館大学政策科学部・上久保誠人准教授
第74回
「中国脅威論」が動かす東アジアの地域協力
上久保誠人
安倍首相の外交は、中国という「脅威」を利用して「やりたい政策」を進めていく。一方、中国・韓国も、日本の「再軍国主義化」という「脅威」を用いて政府への不満を逸らそうとしている。「脅威」に焦点を当てて、東アジアの国際関係を考えてみたい。
「中国脅威論」が動かす東アジアの地域協力
第73回
なぜ日本で財政再建が進まないのか
上久保誠人
過去最大規模の来年度政府予算案が閣議決定された。安倍首相は11月に「歳出削減の徹底」を宣言していたが、骨抜きとなってしまったようだ。今回は、「なぜ日本で財政再建が進まないのか」という古くて新しい問いに対して、1つの「異論」を提示してみたい。
なぜ日本で財政再建が進まないのか
第72回
特定秘密保護法案審議の乱暴な国会運営と強行採決 日本のジャーナリズム・国民の本当の戦いはこれから
上久保誠人
自民、公明の与党は、国家機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法案を、参院特別委員会で可決した。野党が「乱暴な国会運営」だと、強く反発する中での、強行採決であった。参院での審議時間は、不十分と批判された衆院の44時間の半分ほどでしかなかった。
特定秘密保護法案審議の乱暴な国会運営と強行採決 日本のジャーナリズム・国民の本当の戦いはこれから
第71回
“世界一のビジネス環境”は本当か?外国人・外資系企業のニーズを汲み取れていない「国家戦略特区」
上久保誠人
安倍内閣が「成長戦略」の柱とする「国家戦略特区」が注目を集めているが、ひとつ気になることがある。それは、「外国人が働きやすいビジネス環境を整える」といいながら、国家戦略特区を構想している「産業競争力会議」の委員に、外国人がいないことだ。
“世界一のビジネス環境”は本当か?外国人・外資系企業のニーズを汲み取れていない「国家戦略特区」
第70回
日本で全く育成できていない「真のグローバル人材」とは
上久保誠人
国境を超えて活躍できる「グローバル人材」の育成が盛んに議論されているが、これらには違和感を持たざるを得ない。それは、突き詰めると「日本企業の『グローバル化』を成功させるためにどのような人材が必要か」という議論に終始しているからだ。
日本で全く育成できていない「真のグローバル人材」とは
第69回
低迷する日本維新の会 橋下徹共同代表が次に打つべき手は?
上久保誠人
堺市長選挙で、「日本維新の会」が推す候補者が敗れた。同会にとっては大阪府内の首長選挙で初めての敗北。橋下氏の「従軍慰安婦発言」で厳しい批判を浴び、7月の参院選でも党勢を拡大できなかった。日本維新の会の退潮は決定的なものとなるのだろうか。
低迷する日本維新の会 橋下徹共同代表が次に打つべき手は?
第68回
財政健全化の国際公約は実現できるか?内閣・党幹部の「安倍人事」から検証する
上久保誠人
安倍首相は予定通り消費税率を引き上げると決断した。だが、衆院選勝利で族議員の勢いが増しており、公共事業を絞り込めなければ、財政赤字は拡大しかねない。法人減税による税収減もある。財政健全化の国際公約を達成できるのか、内閣・党幹部の「人事」から検証する。
財政健全化の国際公約は実現できるか?内閣・党幹部の「安倍人事」から検証する
第67回
英米系地政学で考える尖閣諸島問題 日本はアジア華人社会との連携を探れ
上久保誠人
日本では、共産党の支配する覇権主義的な中国ばかり注目される。しかし、香港に来ると、「華人社会」の多様性というものを体感することができる。今回は、香港から「領土問題」についての「異論」を考えてみたい。
英米系地政学で考える尖閣諸島問題 日本はアジア華人社会との連携を探れ
第66回
憲法改正の「手口」と参院改革
上久保誠人
先の麻生副首相の問題発言は、安倍政権が憲法改正の「手口」に悩んでいることを示している。そこで、この連載では憲法改正の「手口」を自民党に提案してみたい。また、改憲と関連する政治制度の改革の1つとして、参院改革を取り上げてみたい。
憲法改正の「手口」と参院改革
第65回
追い込まれた野党はどうすべきか?「徹底した反自民」と「政策別野党再編」のすすめ
上久保誠人
前回に続き参院選を総括する。今回は、参院選で惨敗に終わった野党を評価してみたい。参院選では保守票が自民党に集中した一方で、「反自民」の票を民主、みんな、維新の会、社民、共産、生活などが食い合うという、昨年の衆院選と同様の展開で自民党が圧勝している。
追い込まれた野党はどうすべきか?「徹底した反自民」と「政策別野党再編」のすすめ
第64回
ねじれの解消は本当に「決められる政治」につながるか
上久保誠人
参院選で自公連立与党が圧勝。安倍首相は、衆参の多数派が異なる「ねじれ国会」の解消によって、一挙に「決められない政治」からの脱却を図ることを宣言した。だが、参院選の圧勝によって、安倍政権がこれまで以上に「決められない政治」に陥る懸念がある。
ねじれの解消は本当に「決められる政治」につながるか
第63回
「決められない政治」を批判する前に――安倍政権半年の「決断なき政治」を振り返る
上久保誠人
通常国会の会期末、参院で首相問責決議が可決され、多くの重要法案が廃案となった。安倍首相は「これこそが『ねじれ国会』の象徴」であり「決められない政治」と批判した。だが、安倍政権過去半年の「決断なき政治」こそ、批判されてしかるべきではないか。
「決められない政治」を批判する前に――安倍政権半年の「決断なき政治」を振り返る
第62回
米中首脳会談で「新型大国関係」を強調中国の台頭は日本にとって必ずしも悪い話ではない
上久保誠人
米中首脳会談で、習主席は「太平洋をまたぐ中米協力」を繰り返し強調した。日本国内では、米中の首脳交流が加速することで、日本が「蚊帳の外」に置かれてしまうという懸念が広がっているが、筆者は日本にとって中国の台頭が、必ずしも悪い話ではないと考える。
米中首脳会談で「新型大国関係」を強調中国の台頭は日本にとって必ずしも悪い話ではない
第61回
自民党が参院選で圧勝するとアベノミクスの完成はむしろ遠のく!?
上久保誠人
「安倍人事」は、財政拡大・金融緩和推進に有効に機能した。だが首相にはいずれ財政健全化・成長戦略への転換を決断しなければならない時が来る。その際は、現在意思決定から排除されている財政再建派の要職起用が検討されねばならない。
自民党が参院選で圧勝するとアベノミクスの完成はむしろ遠のく!?
第60回
日本が今からアフリカに進出する余地はあるか 旧宗主国・英仏の既得権益すら脅かす「中国の壁」
上久保誠人
「日・アフリカ資源担当相会合」が開催され、日本政府は各種の援助・協力策を表明した。だが、アフリカでは英仏など旧宗主国や中国が既に「既得権」を確保し、日本のアフリカへの本格進出は容易ではない。とくに近年、存在感を増し高い壁として立ちはだかっているのが中国だ。
日本が今からアフリカに進出する余地はあるか 旧宗主国・英仏の既得権益すら脅かす「中国の壁」
第59回
憲法96条は安易な改正より熟議を、9条は平和国家として敢えて改正を
上久保誠人
安倍晋三首相は、夏の参院選で「憲法改正」を争点にすることを明言した。「日本維新の会」や「みんなの党」も憲法改正に前向きな姿勢を示しているが、改憲を巡っては各党のいろいろな思惑があり、まとまるのは簡単ではない。
憲法96条は安易な改正より熟議を、9条は平和国家として敢えて改正を
第58回
誰も反対しない政策ばかりの展望なきアベノミクス自民党的「優しさ」を捨てなければ結局何も変わらない
上久保誠人
この連載では、安倍内閣の高支持率維持の理由は、ただ世論の受けがいい政策を羅列しているからだと指摘してきた。アベノミクスとは、歴代政権が国民に「痛み」を強いながら、苦心惨憺取り組んできた財政再建や持続可能な経済運営を一切否定するものだ。
誰も反対しない政策ばかりの展望なきアベノミクス自民党的「優しさ」を捨てなければ結局何も変わらない
第57回
アベノミクス三本目の矢・成長戦略に「痛みを伴う」大胆な外資参入を
上久保誠人
アベノミクスの成長戦略は、一言でいえば「日本企業に対する支援策」である。だが、それだけでは、日本経済の「三本目の矢」としては不十分ではないだろうか。日本の経済成長のためには、日本企業にとって「痛みを伴う」ことになる政策も必要なのではないだろうか。
アベノミクス三本目の矢・成長戦略に「痛みを伴う」大胆な外資参入を
第56回
小学校教育もシューカツも根は一緒日本社会を停滞させる「本音と建前」
上久保誠人
就職活動が本格化している。企業側の「紳士協定」の存在もあり、今年の4回生は学業に専念できる時間が長く、知識・教養・スキルの習熟度は、例年よりも高いように思う。企業側は期待などしていないだろうが、今年の4回生がそんな残念な認識を少しでも変えてくれればと思う。
小学校教育もシューカツも根は一緒日本社会を停滞させる「本音と建前」
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