
岸 博幸
第99回
ヤフー・ジャパンがグーグルとの提携を発表した。国内検索サービスにおける市場支配力は、はっきり言って、憂慮すべき事態だ。いくら公正取引委員会が承認しているからと言って、問題ないとは言えないのではないか。

第98回
来年度予算の概算要求に向けたプロセスが動き出した。しかし、これまでの動きを見る限り、既に二つの問題点が明確になりつつある。このままでは財政再建至上主義の予算編成となり、来年度の日本経済にかなりの悪影響を及ぼすだろう。

第97回
参院選と総合格闘技。先週末(7月10、11日)に開催されたこの二つのイベントから、日本の将来への希望が見えた気がします。前者からは国民の良識、後者からは若者の可能性を感じました。

第96回
いよいよ明後日は参院選の投票日。しかし、メディアでの党首討論は低調で、報道も消費税増税ばかり。これでは私たち国民の側からしたら、どの候補者、政党に投票すべきか判断しにくい。そこで今週は投票の判断基準はどうあるべきかについて慎重に考えてみたいと思う。

第95回
一部の評論家は、消費税増税論は財務省の陰謀と喧伝しているが、筆者はそうは思わない。むしろ、“菅総理が暴走し実現したらラッキー”という程度が本音ではないか。消費税増税はいまや完全に“政治のおもちゃ”と化している。

第94回
参院選が公示され、選挙戦が始まりました。一番の争点は消費税増税と財政再建になりそうですが、それに関しては政治の主張のレベルもさることながら、報道するメディアの側にも問題が多いと言わざるを得ません。

第93回
菅総理は“強い経済、強い財政、強い社会保障を一体的に実現する”と発言しています。しかし、デフレと需給ギャップに苦しむ日本でその三つを同時に実現することは不可能です。まず実現すべきは強い経済ではないでしょうか。

第92回
菅総理は、財政再建のための消費税増税に前向きな発言を繰り返している。しかし政府のムダを改善しなかったら、増税は単に財源確保のためになってしまう。今私たちが真剣に考えるべきは、増税の可否ではなく、大増税と小増税のどちらを選ぶかだ。

第91回
鳩山政権の失敗の原因を鳩山氏と小沢氏だけに求めてはいけない。民主党内に数多いる“ミニ鳩山”が“政策ごっこ”を改めない限り、看板だけを架け替えても何も変わらない可能性の方が大きい。

第90回
事業仕分け第2弾が終了しました。第1弾のときとは異なり、マスコミの狂騒はひどくありませんが、第2弾には実は大きな問題点があり、それが普天間基地問題と共通していることを見逃してはいけません。

第89回
政府支援を受けて経営再建中のJALが、稲盛会長の私塾会員に対して様々な特典を用意していることが分かり、批判の声が広がっている。一部には、JALは撤回の方針を固めたとの報道もあるが、とにかく政府はこの種の特典は即刻止めさせるべきだ。

第88回
原口総務相の「光の道」構想に便乗し、NTTの構造分離を迫るソフトバンクの主張は、はっきり言って、説得力に欠ける。政治主導に移り行く過程では民間側の良識と矜持も問われるのではないか。

第88回
アップルのiPadの日本発売が近づいています。私は一足早く米国で入手して使い込んでみたところ、久々に“モノ”に感動しました。この新しい端末は凄まじいインパクトと可能性を秘めていると認めざるを得ません。

第87回
会社更生手続き中のJALが、国内外の計45路線から今年度内に撤退すると発表しました。これだけだと、JALもいよいよ厳しいリストラを始めたように見えるかもしれませんが、だまされてはいけません。JAL問題の本質は別のところにあります。

第86回
読者の皆さんは総合格闘技をご存知でしょうか?筋書きがまったくない純粋な真剣勝負のスポーツです。政治が率先して日本をどんどん悪くする中で、この総合格闘技で日本の希望が見えた気がしましたので、今回はそのことを書きたいと思います。

第85回
4月23日から事業仕分け第2弾が始まります。私は事業仕分け自体を否定する気はないのですが、それでも今回の第2弾についてはちょっと首を傾げざるを得ません。それは、今回の対象が独立行政法人と公益法人だからです。

第84回
アップルのiPad登場で、電子書籍に注目が集まっている。ネット至上主義者たちは、リアルの本で必要な印刷・流通・在庫といった高コスト部分を中抜きできるので、書籍の価格も大幅に下がり、普及が後押しされるというが、そこには大きな誤謬がある。

第83回
郵政改革といい、成長戦略を巡る議論といい、民主党政権の“経済音痴度”は悪化する一方だ。優秀な人材もいるのに、これは一体どうしたことか。もしかしたら重鎮に逆らえないイエスマンが増えているという日本社会の縮図なのではないか。

第82回
郵政改革法案の骨格がやっと明らかになった。概要は既に報道されているが、内容から浮かび上がる本質的な問題点は意外ときちんと整理されていない。今週はその点について考えてみたい。

第81回
週刊ダイヤモンドでも特集していた『FREE』が、にわかに日本でブームになっている。しかし、同書に目新しい点はなく、一部にはウェブ2.0の焼き直しもあり、米国では日本ほど高く評価されていないことをお伝えしておきたい。
