姫田小夏

ジャーナリスト

ジャーナリスト。アジア・ビズ・フォーラム主宰。上海財経大学公共経済管理学院・公共経営修士(MPA)。およそ15年滞在した上海で情報誌創刊、“市井の息遣い”から時代の変遷をウォッチ。「中国取材はデッサンと同じ。あらゆる角度から取材して光と影で実像をつかむ」を持論に30年近く中国に向き合う。近年は中国からの人や資本の流入をフォロー。ダイヤモンド・オンライン「ChinaReport」は10年を超える長寿コラム。

著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、『インバウンドの罠』(時事出版)『バングラデシュ成長企業』(共著、カナリアコミュニケーションズ)、『ポストコロナと中国の世界観』(集広舎)ほか。内外情勢調査会、関西経営管理協会登録講師。宅地建物取引士。3匹の猫の里親。

第139回
なぜ中国では町工場が育たないのか
姫田小夏
中国製造業が自信を失っている。「世界の工場」と騒がれたのも束の間、過去10年の栄光は衰退に転じようとしている。なぜ工業の高度化が進まないのか。製造業のすそ野を支える中小企業にフォーカスしてみたい。
なぜ中国では町工場が育たないのか
第138回
「安倍政権は邪魔でならない目の上のコブ」現地に身を置いて感じる中国の地団太
姫田小夏
このところCCTV(中国中央テレビ)は日本批判のトーンを強め、安倍政権を「中国の脅威を煽っている」「歴史を認識しない」「民族主義だ」「日本のメディアは煽っている」などと激しくなじっている。昨年9月の反日デモ当時に再び戻ったかのような雰囲気だ。
「安倍政権は邪魔でならない目の上のコブ」現地に身を置いて感じる中国の地団太
第137回
景気後退でも不動産価格は高騰 中国で贈収賄が一向に減らない理由
姫田小夏
中国の不動産価格がまた上昇している。国家統計局が10月発表した今年9月の70都市の新規分譲住宅価格は、なんと温州を除く69都市で上昇を示した。政策的にも「上昇を許すべきではない」とされた北京、上海などの大都市でも20%を超える上昇となった。
景気後退でも不動産価格は高騰 中国で贈収賄が一向に減らない理由
第136回
「中国という隣人」との軋轢 日本と同じ悩みを抱える国・ブータン
姫田小夏
世界第3位の面積を誇る中国は、総延長2万2800kmの国境線をもつ。中国の資料によれば世界最多の14か国と陸上での国境を接しているが、中国はそのほとんどの「隣国」と、国境問題や領土問題を抱えている。ヒマラヤの小国である「ブータン王国」もその一国だ。
「中国という隣人」との軋轢 日本と同じ悩みを抱える国・ブータン
第135回
外国企業の投資を狙う日本の「国家戦略特区」は中国・韓国の改革開放戦略に対抗できるか
姫田小夏
今年6月、アベノミクス第三の矢の要として、新たな成長戦略「日本再興戦略」が閣議決定された。その中で「国家戦略特区」は、世界の企業からの投資促進を狙うものと位置づけられているが、そこでは日本の“大胆さ”、 すなわち“本気度”が試されている。
外国企業の投資を狙う日本の「国家戦略特区」は中国・韓国の改革開放戦略に対抗できるか
第134回
反日暴動から1年、「政冷経冷」の中国で日本ブランドは復活できるのか?
姫田小夏
2012年9月の反日暴動から1年が経った。尖閣諸島をめぐる中国の挑発は止まるところを知らず、日本企業の対中ビジネスはかつてない逆境にある。だがそんななかにも、「日本ブランド」復活の兆しは垣間見られる。
反日暴動から1年、「政冷経冷」の中国で日本ブランドは復活できるのか?
第133回
その先に「日本の未来は見えない」のか 東京オリンピック招致成功、中国の反応
姫田小夏
2020年の夏季オリンピックとパラリンピックは、東京開催に決定した。北京五輪以来、3大会ぶりのアジアでの開催である。とはいえ、ここ上海での反応はいまひとつだ。メディアは東京招致の成功を大々的には取り上げていない。
その先に「日本の未来は見えない」のか 東京オリンピック招致成功、中国の反応
第132回
日中間に懸案山積のなか進む若者の中国語離れ 今こそ草の根ダイレクトコミュニケーションが重要
姫田小夏
「『今、何のために、中国語を学ぶか(教えるか)?』ということを、より真剣に考えているこの頃です」――先日、そんなメールを頂いた。送り主は高校生や、大学の第二外国語選択の学生を対象に中国語を教える講師のAさんだ。
日中間に懸案山積のなか進む若者の中国語離れ 今こそ草の根ダイレクトコミュニケーションが重要
第131回
高齢化する「日中友好」
姫田小夏
「日中友好」を掲げる団体は数多くあるが、実際の活動は停滞している団体は少なくない。その「事情」は察するに余りあるが、逆境においてこそ、彼らの出番なのでは、とも思う。
高齢化する「日中友好」
第130回
知られざる中国シャドーバンキング問題の一側面 20万社を数える鉄鋼専門商社に連鎖破綻リスク浮上
姫田小夏
中国経済の減速で、好況下では明るみに出ることがなかった不法ビジネスが、徐々に表面化している。バブル崩壊の危機にさらされているのは不動産だけではない。「影の銀行」は鉄鋼の世界をも支配しており、昨年来、鉄鋼業界の連鎖破綻が取り沙汰されている。
知られざる中国シャドーバンキング問題の一側面 20万社を数える鉄鋼専門商社に連鎖破綻リスク浮上
第129回
押し寄せる大陸人に香港市民はガマンの限界同じ華人でも似て非なる存在、香港人と中国人
姫田小夏
香港人と中国人は、似て非なる存在である。英国領香港は中国に返還され、「一国二制度」の下に置かれてからすでに16年の歳月が流れたが、昨今は“香港人”というアイデンティティに帰属感を高める地元市民が増えている。
押し寄せる大陸人に香港市民はガマンの限界同じ華人でも似て非なる存在、香港人と中国人
第128回
「自動車のエンジンも現地生産で」中国側の要請に日本企業はどう応えるのか
姫田小夏
今年6月、江蘇省某市から「投資誘致ミッション」が来日した。当日、その壇上に立った中国側の代表は、来場した日本企業に向けてこう呼びかけた。「エンジンが欲しい。これさえ出揃えば、自動車産業チェーンのすべてが構築される」
「自動車のエンジンも現地生産で」中国側の要請に日本企業はどう応えるのか
第4回・最終回
「学習する組織」にはいつもイノベーションがある 日本とバングラデシュ、ノンフォーマル教育に共通するスピリッツとは――対談・BRACアベッド会長×KUMON角田社長
姫田小夏
バングラデシュでのビジネスの可能性を探る連載の最終回。世界最大のNGO、BRAC(バングラデシュ農村向上委員会)のアベッド会長と、「公文式」でおなじみKUMONの角田秋生社長との対談をお送りする。
「学習する組織」にはいつもイノベーションがある 日本とバングラデシュ、ノンフォーマル教育に共通するスピリッツとは――対談・BRACアベッド会長×KUMON角田社長
第127回
農地集約のインセンティブは「豪邸」 農業の大規模化で崩壊する中国の農村
姫田小夏
かつての農業大国・中国でいま進んでいるのは“農村の崩壊”だ。耕地と食糧生産の不足を背景に農業の大規模化が進んでおり、農業の担い手にまとまった土地を提供するための農地集約は、日本と共通する課題でもあるが……。
農地集約のインセンティブは「豪邸」 農業の大規模化で崩壊する中国の農村
第3回
「日本企業はあちこちで大歓迎を受ける」バングラデシュに根付く伊藤忠商事の活動
姫田小夏
バングラデシュでのビジネスの可能性を探る連載の第3回。バングラデシュで半世紀の長きにわたって商機を追い求めている日本企業がある。伊藤忠商事の鈴木琢也ダッカ事務所長にバングラビジネス最前線を聞いた。
「日本企業はあちこちで大歓迎を受ける」バングラデシュに根付く伊藤忠商事の活動
第126回
温州経済の不動産バブルは破綻 中国全土に飛び火する可能性も
姫田小夏
温州人といえば、中国では「不動産転がし」の代名詞。彼ら投機集団が出現した地方都市は不動産価格が値上がりするという神話も生まれたほどだ。改革開放経済の黎明期をリードし、いち早く巨万の富を得た彼らだが、はたして今も笑いが止まらないのだろうか。
温州経済の不動産バブルは破綻 中国全土に飛び火する可能性も
第2回
縫製が輸出の8割を占めるバングラデシュで日本のブラザー製ミシンがフル回転
姫田小夏
バングラデシュでのビジネスの可能性を探る連載の第2回。輸出の8割を占める縫製産業の現場で、日本のブラザー社製ミシンが売上を伸ばしている。同社ではどのようにして現地代理店と信頼関係を築き上げてきたのか。
縫製が輸出の8割を占めるバングラデシュで日本のブラザー製ミシンがフル回転
第125回
世界の覇者になりたい中国の虎視眈々
姫田小夏
09年以来、中国は欧州を超え、今やアフリカにとって最大の貿易パートナーだ。この3月には習近平国家主席がアフリカ3ヵ国を訪問、経済協力の合意に達している。しかし、この訪問に対し欧州メディアからはこんな声が上がった。「中国の新植民地主義だ」――。
世界の覇者になりたい中国の虎視眈々
第1回
“チャイナプラスワン”の新たなる選択バングラデシュのビジネス環境の現状
姫田小夏
停電、渋滞、不便な物流、慢性的なゼネスト……日本の大手企業が進出をためらうバングラデシュだが、だからこそそこに埋蔵されている“商機”というお宝を掘り当てられる可能性もある。バングラデシュでのビジネスの可能性を探る。
“チャイナプラスワン”の新たなる選択バングラデシュのビジネス環境の現状
第124回
怖くて肉まんが食べられない!中国・豚の死骸漂流事件の内幕
姫田小夏
上海市内を流れる黄浦江に大量に漂流した豚の死骸。当局は3月12日に公式コメントを発表した。その内容は「養豚業者が火葬にする費用がないため河に流した」というものだった。だが、上海市民は納得してない。
怖くて肉まんが食べられない!中国・豚の死骸漂流事件の内幕
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