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姫田小夏
第100回
このところ、中国の近海が騒がしい。東京都が尖閣諸島の購入を打ち出したこと、フィリピンと揉める黄岩島(スカボロ-礁)事件、それに続いて中国漁船の北朝鮮軍による拿捕――。領海侵入を恐れない向こう見ずな中国漁民、彼らの本音はどこにあるのだろうか。

第99回
銀座4丁目といえば中国人観光客の買い物の聖地。そこである変化が起きている。日本のある化粧品メーカーがその変化の兆しをキャッチした。「このところ1人当たりの購入単価が減少している」――。減少しているのは、中国人観光客による購入単価だという。

第98回
急速に進む高齢化社会は中国においても同じ。介護先進国・日本に学ぼうと、日本の高齢者事情を視察した複数の中国人からのコメントは、非常に示唆に富むものがある。ここ半年で出会った中国人の、専門家を含めたコメントをまとめてみた。

第97回
中国では度を超した住宅価格の値上がりが深刻な格差問題を生んでいる。格差の底辺に追いやられた国民が「一生持ち家に住めない」という怨念を強める中で、低所得者への住宅供給がひとつの大きな政策的課題となっている。

第96回
日本の山林の荒廃が深刻だ。杉やヒノキの人工林を抱える山の無価値化が進行しているのだ。地方経済の浮沈にも影響する山林経済、その出口を中国に求める動きが水面下で進んでいる。

第95回
全人代の開会式で温家宝首相は、今年の経済成長率目標を昨年の8%から7.5%に引き下げることを明らかにした。地元紙は「7.5%の維持ですら努力を要する」と厳しい現実を突きつける。上海市民も「今までとは時代が変わってきている」と不安を隠さない。

第94回
上海の発展のシンボルでもあった高層マンション群、その美しく彩られていた“化粧”が、静かに剥がれつつある。ついに「安かろう、悪かろう」が露呈し、今、「住めない家」が続出しているのだ。

第93回
3.11以降落ち込みが続いた中国人の訪日観光ツアーだが、昨年10月には前年同月並みに回復。11、12月は3割超、11月、12月の単月の訪日客数がそれぞれ過去最高を記録した。この上昇機運を確実にとらえようと、地方都市も積極的な売り込みを展開する。

第92回
欧米経済の低迷、国内経済の引き締めにより、中国もまた一人勝ちが難しくなった。その先行き不安感は、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げたはずの中国人経営者にも色濃く現れる。不動産投資が期待薄になった次の時代、どう儲けるかの暗中模索が始まった。

第91回
澤穂希選手がFIFAバロンドール賞を受賞し、短期間に急成長を遂げた日本のサッカーに世界の視線が集まっている。中国サッカー界は今、日本からそのノウハウをどん欲に吸収しようとしているが、課題は山積みだ。

第90回
この11月、上海の住宅販売戸数は過去6年の最低水準にまで落ち込んだ。住宅価格はここ半年、微増微減を繰り返しているが、物件によっては2割近く下落したものもある。あれほどボロ儲けしてきた不動産業界が、今まさに「死ぬか生きるか」の難題を突きつけられているのだ。

第89回
事実上の輸入ストップが続いていた日本産食品・農産品だが、中国は11月24日、輸入再開を発表した。奇しくも同日は上海で開催された第1回日本食品飲料展の第1日目。ここに参加した日本酒や焼酎のメーカーもこのニュースに笑顔を覗かせた。

第89回
11月16日、上海市の黄浦区と静安区を除く15の区と県で、5年に一度の人民代表の選挙が行われた。上海市や全国の代表は選挙で選べないものの、市民にとって身近である区や県の代表は直接選挙で選ぶことができるのだ。

第87回
広東省広州市の2歳女児「悦悦ちゃん」の“見殺し事件”は、上海でも耳目を集めた。彼女が轢かれ路上に血を流して仰向けになっているのを、見て見ぬ振りで通り過ぎていく広州市民18人。それを収めた画像はまさに“生き地獄”であり、多くの市民の怒りを買った。

第86回
日本をしのぐスピードで高齢化が進む中国。市民はどのように「老い」を迎えているのか。筆者は、上海で証券会社に勤務する山西省出身の劉さん(仮名)とともに、高齢者をケアする「敬老院(老人ホームに相当)」を訪れた。

第85回
綿密な計画に則った「上海モデル」の都市作りは多くの専門家の関心を惹きつけ、また街の魅力は多くの人口をも引き寄せる。だが、筆者は最近、上海には「安全な都市づくり」という視点がいまだ十分ではない、と思うことがしばしばある。

第84回
アフリカで急増する中国人の“お行儀の悪さ”が問題になっている。昨今、アフリカから中国に渡って来るビジネスマンが増えているが、この上海のアフリカン・コミュニティにおいても「アフリカ-中国問題」は日常的な関心事でもある。

第83回
「5年間で6人の首相」。中国紙は8月31日、第95代首相に野田佳彦氏が選出された記事に対し、こんな見出しをつけた。5人目の菅直人首相の時までは、日本の首相の交代は上海市井の格好の話題だった。しかし今回は――。

第82回
中国各地で国民の不満が噴出している。今夏、上海虹橋国際空港では、近隣住民が飛行機の騒音で安眠できないことを理由に抗議活動を行った。警備の厳しい上海の空港で抗議活動が起こるとは、信じられない変化である。

第81回
1人当たりGDPが1万ドルを突破した上海が、一大消費地として成長を続けている。市街地で目にする消費の実態は、ワンランク上の生活を渇望する現状を示唆している。上海市民の消費性向と、その社会的背景を探った。
