姫田小夏

ジャーナリスト

ジャーナリスト。アジア・ビズ・フォーラム主宰。上海財経大学公共経済管理学院・公共経営修士(MPA)。およそ15年滞在した上海で情報誌創刊、“市井の息遣い”から時代の変遷をウォッチ。「中国取材はデッサンと同じ。あらゆる角度から取材して光と影で実像をつかむ」を持論に30年近く中国に向き合う。近年は中国からの人や資本の流入をフォロー。ダイヤモンド・オンライン「ChinaReport」は10年を超える長寿コラム。

著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、『インバウンドの罠』(時事出版)『バングラデシュ成長企業』(共著、カナリアコミュニケーションズ)、『ポストコロナと中国の世界観』(集広舎)ほか。内外情勢調査会、関西経営管理協会登録講師。宅地建物取引士。3匹の猫の里親。

第123回
上海市民を襲う鳥インフルエンザ怖いのは「安心して食べられる食品」がなくなること
姫田小夏
鳥インフルエンザウィルスによる被害は4月10日時点で、中国全土で感染者33人、死亡者9人に増えた。そのうち上海市では15人が感染し5人が死亡するなど、高い比率を示し、あちこちに影響が出ている。同日午後、筆者は街に繰り出し、鳥インフル影響下の上海を歩いてみた。
上海市民を襲う鳥インフルエンザ怖いのは「安心して食べられる食品」がなくなること
第122回
反日デモから半年、日本製品ボイコットは回り回って中国自身に
姫田小夏
昨年9月の反日デモ、そして日本製品ボイコットを旗印にした日本経済への制裁から半年が経った。現地の日系企業にとっては、いまだその後遺症を引きずる結果となっており、一見、制裁は成功したかのように見える。しかし、果たして本当に彼らの狙い通りになっただろうか。
反日デモから半年、日本製品ボイコットは回り回って中国自身に
第121回
中国の大気汚染発生の現場上海郊外の製鉄所城下町・宝山区を行く
姫田小夏
上海市宝山区といえば、上海でも名だたる工業地帯だ。その中核となるのが宝山製鉄所、日本人にとっては、山崎豊子氏の長編小説「大地の子」の舞台として知られているところである。筆者は今年2月、この「鉄の街」を歩いた。
中国の大気汚染発生の現場上海郊外の製鉄所城下町・宝山区を行く
第120回
激増するPM2.5、「癌の村」続々発覚……改善への道筋が見えない中国の環境汚染
姫田小夏
中国で大騒ぎとなったPM2.5問題。今年1月12日、北京ではPM2.5の数値が国の基準値の約13倍を記録。北京のみならず、中国の30都市でこの1月だけで合計4回のスモッグが発生し、深刻な大気汚染が問題となった。
激増するPM2.5、「癌の村」続々発覚……改善への道筋が見えない中国の環境汚染
第119回
反日デモでイトーヨーカ堂がほとんど無傷だった理由
姫田小夏
2012年9月の反日デモで、中国の日系小売店舗はその標的とされ、デモ参加者による破壊行為や略奪行為が行われた。しかし、イトーヨーカ堂の店舗だけは北京でも成都でもほぼ無傷だった。その理由はどこにあるのだろうか。筆者は、ある人物にスポットを当てた。
反日デモでイトーヨーカ堂がほとんど無傷だった理由
第118回
「春節のギョウザ」か「照射の練習」か!?火器管制レーダー照射に飛び交う憶測
姫田小夏
2月5日、日本のトップニュースに再び尖閣諸島が躍り出た。「中国艦が海自艦に射撃前レーダー照射」――。ひとつ間違えれば戦闘状態に突入だ。一触即発のセンセーショナルな事態に、日本列島が震撼した。
「春節のギョウザ」か「照射の練習」か!?火器管制レーダー照射に飛び交う憶測
第117回
習近平新政権が指導する「都市化」政策で中国経済はまたもや“不動産頼み”の時代が始まる?
姫田小夏
「冬の時代」だったはずの中国の不動産市場が復活しようとしている。2012年12月、中国70都市における住宅販売価格について中国国家統計局は、「54都市で前月比上昇、40都市で前年比上昇」とし、ここに来て新たな動きを見せ始めている。
習近平新政権が指導する「都市化」政策で中国経済はまたもや“不動産頼み”の時代が始まる?
第116回
浮き彫りになった“言論の不自由”「南方周末」事件から見えてくるもの
姫田小夏
年明け早々、中国では、週刊紙「南方周末」が当局の介入により記事改ざんを強要されたという事件が取り沙汰されている。当局が「南方周末」編集部に対し、新春特別号である1月3日付の社説を含む記事の差し替えを強要したものだ。
浮き彫りになった“言論の不自由”「南方周末」事件から見えてくるもの
第115回
政権奪還したタカ派の安倍首相に中国人が寄せる「期待」と「現実」
姫田小夏
12月26日、第2次安倍政権が発足した。3年3ヵ月振りの政権交代劇と安倍氏の復活劇を、中国はどのように受け止めているのだろうか。タカ派のイメージが強い安倍新政権だが、中国では警戒感以上に、むしろ期待感の方が強いようだ。
政権奪還したタカ派の安倍首相に中国人が寄せる「期待」と「現実」
第114回
尖閣問題で今度は「脱中国・アジアシフト」安易な“横並び進出”で日本企業は勝てるのか?
姫田小夏
日本企業の中国進出は上海万博前後のブーム期を経て、尖閣問題によって曲がり角を迎えている。中国以外へのアジアシフトが模索されているが、はたして「他社が行くからウチも」といった安易な姿勢で、日本企業は成功できるのか。
尖閣問題で今度は「脱中国・アジアシフト」安易な“横並び進出”で日本企業は勝てるのか?
第113回
国民悲願の「公平に」は絵に描いた餅?習近平政権にのしかかる「社会格差」の負の遺産
姫田小夏
11月15日、習近平氏は記者団に向けて行った演説で、毛沢東氏の言葉を引き「対人民負責、為人民服務」(人民に対して責任を負い、人民のために尽くす)と語った。では、人民のためにどう尽くすべきなのか。
国民悲願の「公平に」は絵に描いた餅?習近平政権にのしかかる「社会格差」の負の遺産
第112回
あのときの張本人たちは今――中国メディアの“反日デモ検証報道”から見えてくるもの
姫田小夏
中国100都市以上で発生したとも報じられている反日デモから、すでに2ヵ月が過ぎた。季節が秋から冬へと移るように、中国もあの当時のままの中国ではない。徐々に変化も表れている。中国のメディアは今、あの激しかった反日デモを改めて国民に問いかけている。
あのときの張本人たちは今――中国メディアの“反日デモ検証報道”から見えてくるもの
第111回
上海の日常に忍び込んできた軍靴の響きに不安を抱える市民たち
姫田小夏
このごろ、上空の騒音が気になるようになった。上海市北部には、中国人民解放軍が管理する大場飛行場があるが、どうやらここを離発着する軍用機が増えたようだ。人民解放軍の主な幹部人事も入れ替わり、若返りが図られた。
上海の日常に忍び込んできた軍靴の響きに不安を抱える市民たち
第110回
中国市場から撤退したい、だが退くに退けないその訳とは
姫田小夏
上海では今、日本人が集まれば「今後どうする?」の話題で持ちきりだ。相互に情報収集に余念がない。今回の暴動を機に事業縮小もしくは撤退する日系企業が出始める一方、企業にはさまざまな「退くに退けない」事情もある。
中国市場から撤退したい、だが退くに退けないその訳とは
第109回
背水の陣で進出、オンリーワン商品に強み――現地での対日制裁にも怯まない日本の中小企業
姫田小夏
トヨタとも間接的に取引のある愛知県の自動車部品加工メーカーのA社は、江蘇省の経済開発区に昨年、新工場を設立。しかし尖閣問題をめぐる対日制裁で、先行きには黒雲が垂れ込めていた。
背水の陣で進出、オンリーワン商品に強み――現地での対日制裁にも怯まない日本の中小企業
第108回
反日感情に温度差、一枚岩になれない中国~上海の反日デモの現場から
姫田小夏
柳条湖事件が勃発したとされる9月18日、上海でも反日ムードが一気に高まり、上海日本総領事館周辺はデモ隊の掲げる五星紅旗で赤く染まった。「魚釣島は中国のものだ」「日本製をボイコットせよ」と叫ぶデモ隊が日本領事館を取り囲んだ。
反日感情に温度差、一枚岩になれない中国~上海の反日デモの現場から
第107回
コスト高騰と過当競争で賄賂の捻出も困難に――ついに限界?中国ビジネスに音を上げる経営者たち
姫田小夏
景気が鈍化する中国で、中国ビジネスに音を上げる経営者が続出、労働集約型の製造業のみならず、ホテルや飲食などサービス業からも悲観論が聞こえてくる。中国ビジネスに旨みはなくなってしまったと訴える、上海の飲食業界をクローズアップした。
コスト高騰と過当競争で賄賂の捻出も困難に――ついに限界?中国ビジネスに音を上げる経営者たち
第106回
反日デモ、抗議活動の急先鋒「90后」世代は“時代のヒーロー”か“紅衛兵の再来”か
姫田小夏
中国での反日デモや抗議活動への参加者は、圧倒的に若い世代が多い。その急先鋒となっているのが、1990年代生まれの「90后(ジューリンホウ)」、今年13歳~22歳の年齢層に相当する。彼らが矛先を向けるのは、高圧的に安定維持を続ける中国共産党だ。
反日デモ、抗議活動の急先鋒「90后」世代は“時代のヒーロー”か“紅衛兵の再来”か
第105回
「中国、再び不動産熱」は本当か?
姫田小夏
「中国、再び不動産熱」―― 7月下旬、日本のメディアは、金融緩和で動きが出始めた中国の不動産市場の変化を報じた。その背景には中国人民銀行の利下げが指摘されるが、それだけではなく、「利下げは政府の政策転向だ」という先走った誤解が「買い」に火を付けたのだ。
「中国、再び不動産熱」は本当か?
第104回
中国でいじめが少ない理由「正直、他人を構っている時間などない」
姫田小夏
中国の教育現場でも問題は山積みだが、学校そのものは、日本のように“荒廃”はしていない。日本語の「いじめ」に相当する中国語「受欺負」で検索してみると、中国語サイトなのにヒットするのは日本に関する記事ばかりだ。
中国でいじめが少ない理由「正直、他人を構っている時間などない」
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