2015.5.22
日本的献身が通じない中国人に介護人材を期待する難しさ
少子高齢化が急速に進む日本は今後、介護人材を外国人に依存せざるを得ない。外国人技能実習生の約7割を占める中国人に期待が集まるが、現状では日本人が望む介護の質とはあまりにも乖離がある。
ジャーナリスト
ジャーナリスト。アジア・ビズ・フォーラム主宰。上海財経大学公共経済管理学院・公共経営修士(MPA)。およそ15年滞在した上海で情報誌創刊、“市井の息遣い”から時代の変遷をウォッチ。「中国取材はデッサンと同じ。あらゆる角度から取材して光と影で実像をつかむ」を持論に30年近く中国に向き合う。近年は中国からの人や資本の流入をフォロー。ダイヤモンド・オンライン「ChinaReport」は10年を超える長寿コラム。
著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、『インバウンドの罠』(時事出版)『バングラデシュ成長企業』(共著、カナリアコミュニケーションズ)、『ポストコロナと中国の世界観』(集広舎)ほか。内外情勢調査会、関西経営管理協会登録講師。宅地建物取引士。3匹の猫の里親。
2015.5.22
少子高齢化が急速に進む日本は今後、介護人材を外国人に依存せざるを得ない。外国人技能実習生の約7割を占める中国人に期待が集まるが、現状では日本人が望む介護の質とはあまりにも乖離がある。
2015.5.8
戦後70年の今年、中国では「抗日」がテーマの番組やイベントで目白押しだ。この夏の「戦後70年談話」で安倍首相が「侵略」を認めず「おわび」をしなければ、恐らく中国全土、朝から晩まで安倍批判で燃え上がるだろう。
2015.4.24
この春節、中国人訪日客の消費額は10日間で60億元(約1125億円)、4月の清明節の休暇では70億元だと言われている。この「爆買い」による経済効果は日本を潤す反面、国民生活に大きな影響をもたらしている。
2015.4.10
AIIBが融資を担う中国の新シルクロード構想の詳細が明らかになった。国際社会への中国の影響力増大ばかりが注目されるが、国内に目を向けると、やむにやまれず構想を打ち出した切迫した事情がある。
2015.3.27
中国の女性記者がPM2.5問題を告発したネット動画が、わずか1日で再生回数1億5500万回を超えるほどの波紋をもたらした。だが全人代開幕直後にネット上から姿を消す。この映像が伝えた衝撃の内容をここに再現しよう。
2015.3.13
「日本の不動産は安すぎる。日本のマンション価格なら、北京でトイレしか買えない」と語る華僑の大学教授。中国人にとって「円安による割安感に加え、土地の所有権までついてくる日本の不動産はかなりお買い得」だという。
2015.2.27
かつて横浜中華街の「中華街大通り」といえば美食家が舌鼓を打つ場所だったが、今その期待に耐えられる店はどれほどあるのだろうか。「まともな料理を出す店は10軒にも満たない」と地元の人は話す。
2015.2.13
新疆ウイグル自治区では少数民族に対する弾圧が強化され、ウイグル族の中国脱出が増えた。中国にとって頭の痛い問題は、地下経路で密出国したウイグル族が「イスラム国」に加わっているという事実である。
2015.1.30
中国で「血汗工場」という言葉がクローズアップされている。劣悪な環境下で長時間、低賃金労働を強いられている労働環境を指す言葉だ。最近ではファーストリテイリング社の外注工場が「血汗工場」の汚名を着せられた。
2015.1.16
今月4日、テレビアニメ「ドラえもん」でも知られる脚本家の藤本信行氏が亡くなった。このニュースに瞬時に反応したのが、中国のドラえもんファンだ。
2014.12.29
上海では「論じても結論の出ない日中間の政治問題」を割り切る傾向が強い。政治関係に拘泥していてはチャンスを失うと見切りをつけたのか、上海市民は日本と向き合う積極姿勢に転じている。
2014.12.19
中国がアジアのインフラ整備に乗り出す。11月のAPECで、中国は自ら主導権を握るインフラ整備「一帯一路」構想をぶち上げた。この構想が持つ影響力は計り知れず、中国が目指すのは「陸と海の新シルクロード」の完成だ。
2014.12.5
中国で日本製品がにわかに人気だ。機能、デザイン、安全性を満たした日本製品、その「欲しかった日本製品」に、手が届く人の数が格段に増えたのだ。
2014.11.21
日本の映画俳優、高倉健さんが逝去した。この訃報に、中国でも深い悲しみの声が上がった。健さんはなぜ日中両国でこれほどまでに支持されるのか。今後彼ほどの国民的俳優は現れるのか。日中の映画史に詳しい映画評論家の佐藤忠男氏に聞いた。
2014.11.14
日中首脳会談をめぐる報道の温度差は大きい。日本では「関係改善の第一歩」を額面通り捉えたのに対し、中国は「まだまだ遠い」という空気をよりいっそう強く醸し出した。
2014.11.7
「メキシコは安全性より価格を取ったのか」――。10月19日、レコードチャイナは「メキシコの高速鉄道プロジェクト、中国企業が唯一の応札者に=日本企業は断念」を見出しに、中国語記事の日本語訳を掲載。日本全国の鉄道ファンから失望の声が上がっ…
2014.10.24
学生代表と香港政府の対話が平行線に終わり、膠着状態が続く香港の民主化運動。これに対し大陸の中国人の間では、「闘っても無駄」といった冷めた態度を示す人が多い。さらに、この諦めムードは大陸だけにとどまらない。
2014.10.10
10月1日、外国人旅行者向け消費税免税枠が大幅に拡大された。食品や薬品、化粧品などの消耗品を含めたすべての品目が新たに免税対象となったこの制度改正で、各地の小売店舗がにわかに活気づいた。
2014.9.26
アジアでは空前のカジノブームが到来している。日本では「カジノ解禁法案」を継続審議中だが、いったいカジノとはどんな空間なのだろうか。筆者は今月、シンガポールを訪れた。
2014.9.12
中間層が育ち、急成長するバングラデシュ。もともと親日国であり、ビジネス面でも規律に忠実な日本企業は好印象で迎えられていたが、最近はこれに変化が起きている。
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