真壁昭夫
第466回
入国制限問題の混乱以降、最近のトランプ政権の政策運営を見ていると、今後の米国内だけでなく、国際社会にマイナスの影響が及ぶとの懸念が高まっている。わが国はどのように対応していくべきだろうか。

第465回
1月27日にトランプ大統領が署名したイスラム圏7ヵ国からの入国を制限する大統領令を巡り、政権批判が一気に、噴出している。米国内の産業界や法曹界からも、大統領令への批判は強い。

第464回
トランプ大統領が唱える保護主義政策には明らかな矛盾がある。トランプ氏自らが現実的な政策への修正を進められるか。わが国は自国の理解者を獲得し、多国間の経済連携の重要性などを世界に発信すべきだ。

第463回
トランプ氏の主張は「米国第一」を重視していること。米国から出ていく企業には国境税(Border Tax)をかけると警告した。トランプ氏の主張する国境税がどのような効果があるか、専門家でもさまざまな意見がある。

第462回
昨年末、在釜山の日本国総領事館前に、慰安婦問題を象徴する少女像が設置された。その行為は明らかに、2015年末の日韓政府の合意に反している。わが国は韓国や他の国々とどのように接していくべきだろうか。

第461回
トランプ政権になれば、米中の貿易摩擦など軋轢が生じやすくなることは避けられない。わが国は米国との関係を重視しつつ、経済やアジア各国への外交面での実利を得るべく中国との微妙な距離をとる必要がある。

第460回
2017年の世界経済も、米国のトランプ大統領の政策運営に翻弄されるだろう。米国経済は緩やかな回復を維持しているが、永久に続くわけではない。景気回復の勢いを維持するには、政治の役割が決定的に重要だ。

第459回
中国経済が底堅い。その裏には、習近平の権力基盤強化の狙いがありそうだ。習近平は“中華思想”(漢民族が世界の中心となって繁栄を謳歌する)の考えに基づき、中国の存在感を内外に誇示しようともするだろう。

第458回
9日には、韓国国会は朴槿恵大統領に対する弾劾訴追案を可決した。一方、国会では大統領と財閥の癒着問題をはじめ、スキャンダルの全貌を解明する動きが進んでいる。

第457回
当面、世界の投資家や政治・経済の専門家の注目を集めるのがフランス大統領選挙だ。極右政党である国民戦線のマリーヌ・ル・ペン党首への人気も根強く、まさかのルペン大統領が誕生する可能性もありうる。

第456回
韓国国民の怒りは、単純に大統領のスキャンダルだけが原因ではないだろう。これまで長く蓄積されてきた韓国の経済・社会の構造的な問題に対する不満が、朴大統領のスキャンダルをきっかけに爆発したと見るべきだ。

第455回
“トランプノミクス”に期待し、世界経済の先行きに強気な投資家が増えている。しかし、トランプ氏が「良いトランプ」に変身できなければ、米国のみならず世界経済の足を引っ張ることになりかねない。

第454回
トランプ政権下で、実際にどのような政策が進むか予見することは難しく、未知な部分が多い大統領が誕生する。米国民はまさに大きな賭けを打ったといえるかもしれない。

第453回
韓国の朴大統領の支持率が急低下している。大統領が機密情報などを親しい友人に渡していたという、政治スキャンダルが発覚し社会を揺るがしている。政権基盤は揺らいでおり、国政の不安定感が急速に高まっている。

第452回
ドゥテルテ大統領の横暴とも見える態度は、反米、親中等の方針を使い分け、大国からインフラ投資や防衛面での有利な条件を引き出すための演出との見方は多い。日本はどう付き合うべきなのか。

第451回
「注目の的」のスター企業であっても、需要者側の速い変化に対応できないと生き残ることが出来ないことだ。スター企業であったTwitterの買い手は、今のところ現れていない。

第450回
11月8日の米大統領選では、圧倒的にクリントン氏が有利とされているが、選挙には想定外の結果がつきものであり、トランプ氏当選の可能性を完全に排除することはできない。

第449回
ドイツ銀行の株価の動向について、金融市場の専門家の間でも様々な観測が飛び交っている。ドイツ銀行の経営悪化によって、リーマンショックのような世界的な金融危機が再発するとの見方もある。

第448回
ポピュリズム政治は、世界経済の低迷リスクになり得る。そのリスクを抑えるためには、経済活動を活発化して人々の不満を和らげることが必要だ。

第447回
今回の日銀の決定で最も明確になったことは、もう日銀のできることは限られているということだ。経済の実力=潜在成長率を引き上げない限り、わが国経済の本当の意味での回復は難しい。
