莫 邦富

莫 邦富

作家・ジャーナリスト
1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。
第245回
日本製品は、もっと中国人に響くブランド戦略を
莫 邦富
中国人消費者のブランド重視傾向が強まっている。これは偽物への警戒感と受け止めてもいい。品質を重視する日本企業には大きなチャンスだが、多くの企業は中国でのブランド戦略にそれほど大きな関心を払っていない。
日本製品は、もっと中国人に響くブランド戦略を
第244回
中国で実感した、忍び寄る景気減速と格差の現実
莫 邦富
今年初めての中国出張から戻ってきた。旧正月を間近に控えた時期ではあったが、上海、北京、海南島、どこに行っても街から賑わいは消えていた。
中国で実感した、忍び寄る景気減速と格差の現実
第243回
中国進出で失敗した日本企業に共通する敗因とは
莫 邦富
中国進出した日系企業の多くが厳しい局面にある。中国の友人たちによると、中国市場が大きいと判断して、中国に進出した日系企業で上手くいっている会社の話は聞かないようだ。「その失敗の原因は?」と訊くと…。
中国進出で失敗した日本企業に共通する敗因とは
第242回
雪ブームに沸く中国人に、日本の雪国は今こそ観光PRを
莫 邦富
中国で雪国を楽しむ国内旅行が人気だ。日本には雪国が多く、良心的な宿泊料金、安全な食事、情緒たっぷりの温泉、中国には少ないスキー場など、中国人には魅力的。だが問題は中国ではあまり認知されていないことだ。
雪ブームに沸く中国人に、日本の雪国は今こそ観光PRを
第241回
機内食で感じた、日本企業のサービス改善への真摯な努力
莫 邦富
2007年、私はメディアにキャセイパシフィック航空の機内食が和食、洋食、中華の3種類あることを取り上げた。和食と洋食の2種類だけの日本航空と全日空に対し、私は不満を感じた。そこで、「日中間を結ぶ空路に中華の機内食があってもいいのでは」と提案した。
機内食で感じた、日本企業のサービス改善への真摯な努力
第240回
中国コーヒー市場の潜在力を見抜いた邱永漢氏の慧眼と出遅れた日本企業
莫 邦富
7年前に中国で飲んだコーヒーはびっくりするほど高かった。それを見た故邱永漢さんは中国の奥地でコーヒー栽培を始めた。その後、中国のコーヒー市場は急速に拡大。出遅れた日本のコーヒー企業も、市場開拓に挑戦するところが現れている。
中国コーヒー市場の潜在力を見抜いた邱永漢氏の慧眼と出遅れた日本企業
第239回
お正月用の中華食材を求めに行った「亀戸中央商店街」買い物日記
莫 邦富
お正月用の家庭料理をつくるために、中華食材を求めに亀戸中央商店街に出向いた。そこには中国人経営の店がいくつかあり、なかなか繁盛していた。今や在日中国人は約70万人。日本社会と在日中国人社会との共栄を考えた市場開発も新しい課題ではないか、と感じた。
お正月用の中華食材を求めに行った「亀戸中央商店街」買い物日記
第238回
「誰が中国を養うのか?」深刻化する食糧安保、活発化する海外進出
莫 邦富
1994年にレスター・ブラウンが、「誰が中国を養うのか?」という鋭い質問を発したが、中国の食糧問題はますます深刻なものになっている。中国の農業関連企業は量の確保と価格の安さを求めて、海外進出を加速させている。
「誰が中国を養うのか?」深刻化する食糧安保、活発化する海外進出
第237回
新華僑として40年 日本で過ごした私の新たな決意
莫 邦富
12月16日、岩波現代文庫から拙著『この日本、愛すればこそ―新華僑40年の履歴書』が出版された。日本と日本語とは40年間も付き合ってきた。これからも時代の荒波に動じずに、自らの道を粛々と進む。これが私の新たな決意だ。
新華僑として40年 日本で過ごした私の新たな決意
第236回
中国の支援でパキスタンからパイプライン エネルギー安全保障にかける同国の執念
莫 邦富
中国は30億ドル近くを投じてパキスタンの港から中部にある都市までパイプラインを引くという。同国のエネルギーはその8割がマラッカ海峡などを経由して入ってくる。この依存度下げることは、中国のエネルギー安全保障にとって至上命令なのだ。
中国の支援でパキスタンからパイプライン エネルギー安全保障にかける同国の執念
第235回
アリババを率いるジャック・マーこと馬雲氏の発言に見る日本企業再興へのヒント
莫 邦富
この頃、世界的に注目を浴びている中国企業がある。通販サイトのタオバオやTモールを手掛けるアリババだ。アリババを率いる馬雲氏のスピーチには、いろいろ考えさせられたところがあるので、私が感心したその一部をかいつまんで紹介したい。
アリババを率いるジャック・マーこと馬雲氏の発言に見る日本企業再興へのヒント
第234回
プラタナスを敷き詰めた「落ち葉ロード」を制定 上海で始まった歴史・文化・自然景観保持の動き
莫 邦富
上海でも、自然を愛でる人々の意識は確実に変化が起きている。政府行政もこうした意識に対応する努力を見せ始めた。
プラタナスを敷き詰めた「落ち葉ロード」を制定 上海で始まった歴史・文化・自然景観保持の動き
第233回
中国はハードからソフトを学ぶ時代に そのために必要な日中の「草の根」交流
莫 邦富
1978年に始まった中国の改革・開放路線は大きな成果をあげ、今や粗鋼からパソコンまで世界1に立ったものも多い。だが、それらはいずれもハード。これからは社会制度などのソフト面を日本から学ぶ時だ、そのためには両国の「草の根」交流が欠かせない。
中国はハードからソフトを学ぶ時代に そのために必要な日中の「草の根」交流
第232回
学生たちの「占中」という抗議行動は天津にも急追される香港の焦りの表れ
莫 邦富
上海出張のついでに香港と広州に立ち寄った。依然、中心商業地区は学生らに占拠されている。私には、中国返還後とくにこれまでの10年を空費してきた中国政府・香港政府に対する怒りと焦りの表れと映った。
学生たちの「占中」という抗議行動は天津にも急追される香港の焦りの表れ
第231回
上海森ビルとスカイツリーの照明に現地文化を考慮するということを思う
莫 邦富
上海出張海の折、日本でも知られている「上海森ビル」こと上海環球金融センターの照明が変わっているのに気づいた。一方、我が家から見えるスカイツリーの照明をあまり好きになれない。両者の照明に環境や雰囲気を現地化するとうはどういうことかに思いを馳せた。
上海森ビルとスカイツリーの照明に現地文化を考慮するということを思う
第230回
中国崩壊という他力本願に走る日本 求められる睡眠薬からの覚醒と冷静
莫 邦富
先日、大阪のとあるテレビ局の番組に出演した。番組の内容は「中国崩壊」。中国を恐れるあまり今の日本人は、ますます中国崩壊という他力本願に依存するようになった。日本のメディアは視聴者に中国はいずれ崩壊するという“睡眠薬”を投与し続けていいのだろうか。
中国崩壊という他力本願に走る日本 求められる睡眠薬からの覚醒と冷静
第229回
アップル型ビジネスモデルが脚光浴びるいま 製造重視路線を歩む中国レノボ躍進の理由
莫 邦富
製造業の分野では、アップル型ビジネスモデルに追随する風潮が強まるなかで、中国最強のIT企業の一つであるレノボは製造重視路線を歩む。レノボの選択は結構、批判されているが、その最新の財務報告が、レノボが選択した戦略が正しいことを証明している。
アップル型ビジネスモデルが脚光浴びるいま 製造重視路線を歩む中国レノボ躍進の理由
第228回
在日「新華僑」とともに中国人観光客誘致 新たな試みにトライした石川県小旅行
莫 邦富
台風19号が接近するさなか、在日の新華僑の経営者たちとともに石川県の小旅行を敢行した。目的は石川県に移住した友人を励ますことと中国人観光客誘致への協力。おかげでいままでのありふれた広報宣伝とは一線を引いたものができあがった。
在日「新華僑」とともに中国人観光客誘致 新たな試みにトライした石川県小旅行
第227回
上海で大ブーム!我が郷愁の味「鮮肉月餅」余話
莫 邦富
新橋駅の近くの中華料理屋が、中秋の節句の祝いとして常連客に「鮮肉月餅」を配った。実はそれは上海の名物菓子で、私の郷愁の味だ。本場の上海でも大きなブームだが、超高級月餅は姿を消し、庶民の味を代表する鮮肉月餅が人気を得ている。
上海で大ブーム!我が郷愁の味「鮮肉月餅」余話
第226回
民間の力で中日関係を改善したい 在日中国人をキーワードに開かれたフォーラム
莫 邦富
上海で在日新華僑つまり在日中国人をキーワードにして、フォーラムが開催された。新華僑の逞しさ頼もしさに感動するとともに、日中の関係改善に向けて、新しいスタートラインに再び立った思いもしている。
民間の力で中日関係を改善したい 在日中国人をキーワードに開かれたフォーラム
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