工藤卓哉

マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー

くどう・たくや/マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー、QuantumBlack 共同統括 兼 テレコム・メディア・テクノロジー(TMT)セクターのグローバルリーダシップチームメンバー。

慶應義塾大学を卒業し、コンサルタントとして活躍後、コロンビア大学大学院で経済政策を学ぶため渡米。同大学院で修士号を取得後、ブルームバーグ政権下のニューヨーク市で統計ディレクター職を歴任。在任中、カーネギーメロン工科大学情報技術科学大学院で工学修士号も取得。2011年よりアクセンチュアデジタルの創業メンバーとしてシアトルオフィスにてグローバルのデータサイエンスCOE統括兼北米統括を歴任、KDDIの合弁会社ARISE analyticsではChief Science Officer (CSO)兼取締役を務める。2021年5月よりマッキンゼー・アンド・カンパニーに移籍、シアトルオフィスにてパートナーに着任後、11月に日本に帰国。現在はマッキンゼー・アンド・カンバニー関西オフィス所属。

第10回
サプライチェーンに差をつけるデータサイエンス
工藤卓哉
データサイエンスの身近な例として、小売店舗における商品補充の自動化が挙げられる。チェーン店などの多数の店舗で、多種多様な商品を極力品切れさせずに揃えられるようにするうえで、データサイエンスが活用されている。サプライチェーン上の膨大なデータを管理して在庫水準や補充を最適化するサービスを紹介する。
サプライチェーンに差をつけるデータサイエンス
第9回
レコメンドエンジンの全体像――ビジネスに使えるデータサイエンス
工藤卓哉
顧客情報、行動履歴から、一人一人に対して最適な商品をおすすめ(レコメンド)するサービスは、ECサイトでのクロスセル、アップセル、メールマガジン中の商品広告、キャンペーン情報送信対象の選定、クーポンによる実店舗への誘導、ニュースサイトの関連記事への誘導といったシーンで近年多く使われるようになってきた。
レコメンドエンジンの全体像――ビジネスに使えるデータサイエンス
第6回
データサイエンスで見落とされがちな2つの側面
工藤卓哉
データサイエンスにおいて見落とされがちな2つの側面がある。一つは組織戦略面であり、もう一つが運用面で、最適化が最終消費者の目線で、社会的に良いことのために設計されているか否かということ。金や時間をかけても自己満足な結果に終始しているプロジェクトは、この2つが切り離されているためだ。
データサイエンスで見落とされがちな2つの側面
第5回
「W型」要素を持ち合わせたデータサイエンティストの育成には、大胆な人事戦略・組織設計が必要だ
工藤卓哉
いよいよ本格的なデータサイエンス時代の幕開けを実感している。筆者が登壇したあるセミナーでの参加者の反応は、企業内で分析を担う組織・運用設計をどう実現するか、というものが多い。しかしその前提となるデータサイエンティストに求められる資質についての認識は十分ではなく、誤解も多い。
「W型」要素を持ち合わせたデータサイエンティストの育成には、大胆な人事戦略・組織設計が必要だ
第4回
アナリティクスは課題認識から。課題なきところに向上余地なし
工藤卓哉
筆者はニューヨーク市政府で、医療の情報化と予防的診療のアナリティクスに取り組んできた。アメリカでも医療費の問題は根が深いが、課題認識と情報化の施策が整合し、アナリティクスで医療の質を向上させるという意識が強い。一方、日本の医療情報化を振り返ると、彼我の差が大きい。
アナリティクスは課題認識から。課題なきところに向上余地なし
第3回
アナリティクスはアートでありサイエンスである
工藤卓哉
アナリティクスは統計学、情報工学、制御工学、パターン認識、機械学習、並列処理技術等の複合分野からなる数理モデルを用いたサイエンスである。と同時に、データのばらつき、傾向を視覚によって理解し適切な対応モデルを選択する、といったことも要求される、視覚的センスを問われるアートでもある。
アナリティクスはアートでありサイエンスである
第2回
現場の状況に即した打ち手を返すためのアナリティクスとは
工藤卓哉
アナリティクスは金科玉条の如く振りかざすものではない。コンパスのように客観的、科学的なアプローチのよりどころとして使うべきである。ビジネスと公共領域では、適用される考え方も違うし、状況に応じて分析アプローチも変わってくる。
現場の状況に即した打ち手を返すためのアナリティクスとは
第1回
【新連載】アナリティクスとの出会い――知る力、予見の力がもたらす新たな世界
工藤卓哉
筆者がアナリティクスという言葉を初めて耳にしたのは、2006年当時、所属していた米国政府の二人の上司からであった。現在はオバマ政権で公共医療政策の要職に就く二人は、「強い意思を持つものが、ITを武器として使うことで、アメリカを、そして世界を変えられる」という信念を持っていた。
【新連載】アナリティクスとの出会い――知る力、予見の力がもたらす新たな世界
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