
野口真人
第20回
世界のプロ投資家は意外と何も考えていない
世界の投資のプロたちは、どのように株価などの予測をしているのだろうか? 実は彼らもそれほど難しいことをしているわけではない。注目のファイナンス理論入門書『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第19回
ファイナンスと統計学はなぜ相性がいいいのか?
リスクを正しく見極めたければ、データの「ばらつき」を数値化する必要がある。では、ばらつきはどのような「手続き」によって定量化できるのだろうか? 今回はファイナンス理論の大前提をなしている「標準偏差」の考え方を『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』から紹介していこう。

第18回
なぜプロ投資家は「株価はデタラメ」と考えるのか?
ファイナンス理論によれば、100日連続で上昇を続けた株であっても、101日目に上昇するか下降するかは、まったく確率的に等しい。世界中の投資のプロたちが前提にしている「ランダムウォーク理論」とは何なのか? そして、なぜ「デタラメ」であるにもかかわらず、「予測」が可能なのだろうか?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第17回
下がり続ける銘柄は「リスクが低い」?
ファイナンス理論に従えば、「ずっと値下がりを続けている株は、むしろリスクが低い」ということになる。これは、私たちの通常のリスク概念からすれば、少々意外に感じられるかもしれない。なぜそうなるのだろうか?売れ行き好調のファイナンス理論入門書『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第16回
え?「リスクは危険ではない」んですか?
モノの「現在価値」を大きく左右するのが「金利」である。ファイナンス理論によれば、金利とは「リスクに対する見返り」に他ならない。では、そもそもリスクとは何なのだろうか?リスクにまつわる「やってしまいがちな2つの誤解」について、発売からわずか1週間半で重版が決定したファイナンス理論の入門書『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』をベースに解説していこう。

第15回
金利はあなたが決めてください
ものの価値を左右する意外な存在、それは「金利」である。では、ファイナンスの世界では金利はどのようにして決まるのだろうか?発売から1週間半で早くも重版決定の新刊『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第14回
なぜ旧友には100万円貸せないのか?
旧友がいきなり訪ねてきて「何も言わないで100万円貸してくれ。絶対に返す」と言ってきたとき、あなたならどうするだろうか? 一方で、私たちは平気で銀行に100万円を「預けて」いる。考えてもみると不思議だ。大反響・早くも重版決定!! 年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから、ファイナンスにおける「金利」の考え方について紹介していこう。

第13回
新築か?中古か?マンション選びに役立つ「ファイナンス思考」
新築と中古、2つの投資用マンションの家賃が同じだとすれば、やはり新築のほうが断然価値が高いように思える。しかし、多くの人が考えるほど両者に価値の差が生まれないのはなぜだろうか? これはファイナンス的な「割引率」「正味現在価値(NPV)」の考え方を理解していれば、それほど不思議なことではない。年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第12回
「今日1000万円」と「3日後1500万円」もらえるとしたら、どっちを選ぶ?
お金の価値を判断するときには、つねに「時間」のことを考えていなければならない。「30年後の1000万円」には、あなたが思っているほどの価値はないかもしれない。世の中の金融商品や詐欺、ギャンブルはこうした現金の「まやかし」の上に成り立っている。年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第11回
「ひとまず貯金」がいちばん損する
「投資嫌い」の国民として知られる日本人。しかし、「ひとまず貯金」という投資スタイルの背後で、大きな損失が生まれていることにはほとんどの人が気づいていない。キャッシュや預金を重視する「現金至上主義」に隠されているワナとは?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第10回
節約した100万円を貯金しても、あなたの価値は1円も増えない
ファイナンスとは「価値」をめぐる最も実践的な学問である。では、価値を高めたいとき、何が必要だろうか? すぐに思いつくのは「企業:コストを抑えて利益を高める」「個人:節約をして貯金を増やす」などだが、これはファイナンス的には正しいやり方ではない。年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第9回
まだ稼いでいない起業家は「タイムマシン」でお金を手にする
ファイナンス的な価値の捉え方の特徴を一言で言えば、それは「未来に注目すること」だ。このような時間のズレを利用して、膨大な資金を集めているのが起業家と言われる人たちだ。また、ファイナンス的な思考ができる人には「コスト」という概念はないという。これはどういうことだろうか?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第8回
なぜ「ヒト→モノ→カネ」の順なのか?
多くの人は「宝くじで3000万円が当たったらお金持ちになれる」と考えている。しかし、ファイナンス的な考え方に立てばわかりとおり、それは誤りである。本当の意味での「価値」をどう考えるべきか? 「ビジネスはヒト・モノ・カネだ」などと言われる背後にはどんな事情があるのか?

第7回
1杯1000円のコーヒーは「何で」できているか?
サザンオールスターズ、Perfumeやポルノグラフィティ、星野源といった多くの有名アーティストを抱える大手芸能プロダクション「アミューズ」の株価が2015年9月末に大幅下落したことがある。この事象は、会計的には説明がつかないが、ファイナンス的な視点を持っていれば容易に説明がつくという。このとき、いったい何が起きていたのか?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第6回
「隠された価値」を決算書はいつも見逃す
つかみどころのない「ファイナンス」という学問の本質が知りたければ、その「双子の兄」とも言うべき「会計」と対比すればいい。ファイナンスと会計は、ともに「企業のお金」という同じ対象を扱いながらも、その根底にある考え方は正反対である。ファイナンスによれば、「会計はいつも決定的に重要な価値を見落とす」のだという。その真意とは?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第5回
オークションは確実に損する
「モノの価値は市場の総意で決まる」という考え方には、ある種の欠陥がある。それが最も顕著な形で現れるのが、オークションである。また、マーケットでの取引事例が少ないものの価値は、どのように考えればいいだろうか? たとえばパンダは? たとえば会社は?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第4回
「適正価格は市場が決める」という発想のワナ
モノの「値段」はどのようにして決まるのだろうか? 多くの人は「原価」や「市場」によって価格が決まると考えてしまう。それは本当だろうか? たとえば、コーヒー1杯の値段が「場所」によって変わるのはなぜなのだろうか? ほとんど原価がゼロに近いジュースが120円する理由は? バブル期に建てられたマンションの値段が低くなったのは?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』のなかから紹介していこう。

第3回
「WIN-WINなど存在しない」がファイナンスの常識
モノの価格とその本当の価値が等しいことはまずない。そもそもなぜこんなことが起きてしまうのだろうか? これに答えてくれるのが、ファイナンス理論だ。年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』によれば、価格と価値には「ズレ」が必ずある以上、本当の意味で「WIN-WINな取引」などというものは存在しないのだという。最新刊『あれか、これか』のなかから紹介していこう。

第2回
こうして値段にダマされる。では、どうする?
日頃、どうやって「損得」を判断しているだろうか? ほとんどの人は「価格」を比較してしまう。しかし実のところ、「モノの値段」ほどあてにならないものはない。本当の値打ちを見抜き、正しい「選択」をするためには、ファイナンス的な思考が欠かせない。年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏の新著『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』は、あらゆる「選択」に役立つ「4つのノーベル賞理論」が学べる一冊だ。今回は「価格」にダマされないためのファイナンス的な発想の基本についてお伝えする。我々の価値判断は、どんな考え方にとらわれているのだろうか? 最新刊『あれか、これか』のなかから紹介していこう。

第1回
人生最大の呪縛「現金」から自由になる「最強の実学」とは?
「ギザのピラミッド、ヴェルサイユ宮殿、現金10億円」――この3つのうち、どれでも好きなものが選べるとしたら、あなたはどれを選ぶだろうか? ほとんどの人は「現金」を選ぶはずだ。しかし、それは本当に賢明な選択だろうか?年間500件以上の企業価値評価を手がけるファイナンスのプロ・野口真人氏による新連載が本日よりスタートする。まもなく発売となる『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』は、あらゆる「選択」に役立つ「4つのノーベル賞理論」が学べる一冊だ。「カネほど価値の低いものはない!」と豪語する「ファイナンス理論」とはいったいどんな学問なのだろうか? 最新刊『あれか、これか』のなかから紹介していこう。
