
高橋勇人
経営学者・入山教授が考える「今、企業で共有すべき暗黙知」とは? 入山章栄×高橋勇人
気鋭の経営学者として知られる入山章栄教授は、企業の中のどんな暗黙知に注目しているのだろうか。先進的な企業では、現場のノウハウを動画で伝え、新人の販売実績を劇的に向上させる事例も登場している。これからの時代に本社スタッフや管理職に必要となるスキルや企業内で共有すべき暗黙知とは何かについて探った。

【吉野家の牛丼】「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」に見る現場力 入山章栄×高橋勇人
食料品の値上げが続く中、ワンコインで以前と変わらず美味しい牛丼が食べられる吉野家。提供スピードも速く、訪れるたびにそのサービス力に驚かされる。稲田大学大学院経営管理研究科の入山章栄教授と高橋勇人氏の対談セミナーから、吉野家の強さの秘密を紹介する。

【感情労働で勝負する回転寿司チェーン】すし銚子丸が発見した劇場型の食体験
回転寿司チェーン「すし銚子丸」は、低価格の100円寿司や高級寿司店とは一線を画す「グルメ寿司」業態として成長を続けている。価格競争に走ることなく、職人による「感情労働」を強みとした劇場型経営で、家族や友人と楽しむ「特別な日」の食体験を提供している。この独自のポジショニングが、多くの顧客に支持される理由を探る。

【職人を1年で育てる】人気寿司チェーンの一風変わった組織戦略の効果
和食の代表格である寿司は、今や世界中にファンを持つ。その普及の一翼を担ったのが回転寿司だ。中でも、「劇場」をテーマにしたグルメ回転寿司チェーン「すし銚子丸」は、職人技とエンターテインメントを融合させ、顧客を魅了している。また、通常5年かかる寿司職人の育成を、早ければ1年に短縮する施策も導入。銚子丸が提供する新たな価値と、その裏にある職人育成の秘密に迫る。

【リスキリングを超える】スキルのリユースが新時代を感じさせる理由
人材不足が課題となっている現代において、リスキリングが脚光を浴びる一方で、スキルのリユースが新たな人材戦略として有効と考えら始めている。休眠状態にある熟練技術者の再活用が進める美容業界のチョキペタの事例がその可能性を示す一例である。競争の激しい職場を離れたプロフェッショナルたちが、どのようにして自身のスキルを再活用し、社会に貢献できるのか。

【驚きの採用戦略】成長を続ける会社の超効率的社員育成法
さまざまな業界で人材不足の危機が叫ばれる中、ユニークな採用戦略で成長を続ける企業がある。定期的に身だしなみを整える中高年女性を中心としたニーズに対して手頃な料金でサービスを提供する、カットとカラーの「メンテナンス」を専門とした美容室チェーン・チョキペタである。同社は、どのように成長に欠かせない採用と育成の問題を解決しているのか。

【動画の秘密】「腹落ちさせる力」が組織の可能性を引き出す
経営に使われるメディアには文字、音、動画の3種類があり、それぞれに独自の特徴がある。入山章栄教授による「経営とメディア」に関する記述を特別に抜粋して紹介する。

【動画経営】同業他社の2~3倍の売上げを叩き出す食品スーパー・オオゼキのこだわり
パートを中心に運営されることが多い食品スーパーの中で、正社員中心で売り場単位面積当たり2倍から3倍と高い売上げを誇る会社がある。徹底的な省力化と情報化を武器に経営する同業他社に対し、一見非効率に思える昭和のスーパーを標ぼうするオオゼキの強さの秘密はどこにあるのか?

【V字回復】クリスピー・クリーム・ドーナツの仕事の改善に動画はどう使われているか
クリスピー・クリーム・ドーナツは、2000年代に一大ブームを巻き起こした後、2010年代半ばに反動から苦境に陥った。そこで社長に就任した若月貴子社長の指揮のもと、経営を大幅に見直し、2017年8月から30か月連続で売上高前年超えを達成、見事なV字回復を成し遂げ、成長を続けている。同社の経営における業務の改善の仕組みを紹介する。

【知識創造理論】SECIモデルを回すのが難しい理由
日本発の経営理論である、野中郁次郎・一橋大学名誉教授による知識創造理論は、そのSECI(セキ)モデルにおいて、暗黙知と形式知の相互作用によって、競争力が生まれるという理論である。このSECIモデルが回りにくいことが日本のサービスの生産性が低い理由のひとつなのではないか。

【生産性問題】サービスで日本人の強みを生かすのが難しい根本原因
日本のサービスの生産性が低いと言われ始めて久しい。日本人の持つ品質へのこだわり、信頼性は世界的に評価されている製造業同様に高いものの、技術革新や効率性の面で劣るということらしい。なぜなのか。

【職場の不条理】なぜ生産性の高い人の給料が低くなってしまうのか
神業のような生産性を誇る人の報酬と、動きの鈍い人の報酬がほぼ同じであるような不条理はなぜ生まれてしまうのか。また、生産性の高い人が丁寧に教えればできない人も良くなるはずなのに、なぜそうならないのか。

回転寿司チェーン「スシロー」の業績が、コロナ禍でも好調だ。背景には、過去の経営改革の強みがある。当時改革をリードしたコンサルタントが、不況に喘ぐ外食産業が経営を立て直すための要諦を、自らの経験を基に指南する。あなたの会社は、生き残ることができるか。

回転寿司チェーン「スシロー」の業績が、コロナ禍でも好調だ。同社の取り組みは、まるでパンデミックを見据えて準備をしてきたかのようだ。背景には、紆余曲折を経て成し遂げた過去の経営改革の強みがあった。当時の改革をリードしたコンサルタントが、事情を明かす。
