千波鴻一
施工不良問題で大打撃を受けた不動産賃貸大手、レオパレス21の2025年3月期の営業利益は、08年のリーマンショック以降としては過去最高を記録した。再建の「立役者」ともいえるのが、20年に債務超過に陥った同社を出融資計約570億円で支援した米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループだ。そのフォートレスは足元で出口戦略にかじを切り始めたが、あの手この手で利益を積み上げる貪欲ぶりが目立っている。

施工不良問題で大打撃を受けたアパート賃貸大手のレオパレス21は再建が進む。だが、6月末に開かれた株主総会は怒号やヤジが飛び交い、大荒れとなった。入手した音声記録を基に総会の一部始終を明かすとともに、同社が抱える奇妙なトラブルも詳報する。

安倍晋三元首相の死去を受け、自民党の最大派閥、安倍派が漂流している。派内には安倍氏の後継会長として5人の有資格者が存在するが、水面下で激しい暗闘が繰り広げられている。安倍氏死去からわずか3日後に、派閥領袖の座を巡り有力候補が主導した「謀議」を明らかにする。
