株主優待名人・桐谷広人さんが、この3年以内に投資した銘柄のなかで、株価が2倍以上に上昇した株ベスト5を紹介!
ダイヤモンド・ザイの大特集「3年で2倍を狙う!儲かる株ランキング」では、全上場銘柄から「成長性」「割安度」「配当」の3つの視点で7つのランキングを作成している。
今回は特集の番外編として掲載している「桐谷さんが儲かった株ランキング15」を抜粋。株主優待のイメージが強い桐谷さんだが、実際は株の売買でも大きく儲けている。同特集では、桐谷さんが過去3年で特に儲かった株をベスト15まで紹介しているが、ここでは上位5銘柄をピックアップ。また、桐谷さんが投資する際に自分に課しているというルールも紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。
株主優待+配当の利回りが
「4%超」の銘柄を狙うのが鉄則!
まず、下の表を見てほしい。これは、桐谷さんが3年以内に購入した株で、大きく値上がりしている株を、上昇率順にランキングしたものだ(※追跡が大変だったので、今回は保有中の株に限ったが、「売った株で、もっと儲かってたのもあるんだけど」という桐谷さんの言葉は付け加えておく。なお、ダイヤモンド・ザイでは15銘柄紹介しているが、ここでは上位5位までを抜粋)。
桐谷さんが「3年以内に買って儲かった株ランキング」 ベスト5 | |||||
順位 | 上昇率 | 株価 (現値・8/2現在) |
買値 (購入日) |
購入時利回り | 最新の株価 |
1位 | 堀田丸正(東2・8105・100株) | ||||
4.4倍 | 462円 | 104円 (16/6/16) |
5.77% | ||
2位 | ラクト・ジャパン(東2・3139・100株) | ||||
4.0倍 | 4350円 | 1100円 (16/3/4) |
3.73% | ||
3位 | リンクアンドモチベーション(東1・2170・100株) | ||||
3.9倍 | 738円 | 188円 (16/6/20) |
4.26% | ||
4位 | MCJ(東2・6670・100株) | ||||
3.4倍 | 1306円 | 380円 (16/2/9) |
5.93% | ||
5位 | マルコ(東2・9980・100株) | ||||
3.1倍 | 472円 | 151円 (17/3/21) |
3.31% |
なお、「購入時利回り」は株主優待利回りと配当利回りとの合計である。熱心な桐谷さんファンなら、聞き飽きているだろうが、改めて「株主優待+配当利回りの高い株を買って持っておけ」という、桐谷さんの言葉の重みを感じる結果となった。
値上がり上位の株を買った当時の株主優待+配当利回りを計算すると、ランキングにも入っている「堀田丸正(8105)」「リンクアンドモチベーション(2170)」「MCJ(6670)」といった銘柄は4%超で買っている。桐谷さんの購入銘柄を見てみると、利回りに加え、プラスαの要素が加わったときに、株価が爆発していることも見えてきた。プラスαの要素とは、たとえば「株主優待の新設・拡充をしていること」や、「年初来安値を更新したこと」などだ。以下、詳しく説明していこう。
【上昇率UPワザ1】
株主優待の新設、拡充の発表直後に買え!
株主優待の新設や拡充が発表されると、翌日は決まって、株価が急騰するイメージがある。しかし「臆せず買うべきだ」と桐谷さんは進言する。「利回り4%を守っていれば、負けることはほとんどない」。
桐谷さんのやり方はこうだ。まず、東証の「適宜開示情報」を毎晩チェックし、株主優待の新設、拡充情報を探す。情報があったら、その日の終値で株主優待+配当の利回りを計算し、4%の基準をクリアしていれば買う準備に入るのだ。
「指値をして寝てしまうのがポイントです」と桐谷さん。利回りが4%を超える株価で、指値をするのだ。成行だと思わぬ値で約定する危険がある。また、朝から相場に張り付いて、その場で買おうとすると、不用意に熱くなり、決めた株価以上で手を出してしまうかもしれないからだという。
「決めたルールをどう守るかも大事なこと」と桐谷さん。これも重要なワザと言えるだろう。
【※株主優待の情報はこちら!】
⇒株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース
【上昇率UPワザ2】
年初来安値の株を、少し吟味して買え!
桐谷さんがもう一つよくやるのが「年初来安値の株を買う」という手法だ。年初来安値とは、「年の初めからその日までの期間で、一番安い株価」のこと。つまり、安値をあえて狙っていくわけだ。
有名な相場格言に「落ちてくるナイフはつかむな」というものがある。株価が今まさに勢いをつけて落下中の株を買って、果たして大丈夫なのだろうか?
この手法にはコツがある、と桐谷さんは言う。「余裕資金であることが大前提。反転、上昇に時間がかかることがあるからです。またこういう株こそ、利回りを守るべき」。
一つの節目となる年初来安値を付けていても、その時点で株主優待+配当利回りが4%を超えていれば、株価が下支えされる可能性がある。また、高い利回りも確保されているので、買った後に値動きが荒れても、比較的穏やかな気持ちで眺めていられるという。高い利回りは、株価だけでなく、自分の気持ちも支えるのだ。
株主優待を積極的に導入している
「RIZAPグループ」に注目しよう!
さて、ここまで2つの上昇率UPワザを紹介してきた。最後に、もう一つオマケのワザを紹介しておこう。それは、「RIZAPグループ(2928)」入りした銘柄は株価が上がりやすい、というものだ。
「RIZAPグループ」はご存じのとおり、プライベートジムの運営で著名な企業だが、近年は多種多様な企業を子会社化していることでも知られる。「RIZAPグループ」入りを果たすと、豪華な株主優待が実施されるため、傘下入りの情報や子会社の株主優待実施の情報が出ると、株価が跳ね上がりやすい。
実際、前掲の桐谷さんが儲けた株ランキングに出てきた「堀田丸正」と「マルコ」は、「RIZAPグループ」の子会社である。今後は、「RIZAPグループ」関連銘柄の動きも注意しておくといいだろう。
【※関連記事はこちら!】
⇒「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
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