サムティ（3244）、株主優待を変更！　新株予約権を無償で割り当てる増資決定で、株式希薄化懸念により株価が大幅に下落、配当＋株主優待利回りは7％超に！

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 サムティ株式会社が、株主優待の配布基準の変更を2018年9月18日に発表した。

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サムティは不動産賃貸と、投資家向けマンションやホテルの開発・販売を2本柱に事業を行う、総合不動産会社。
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　サムティは、毎年11月末時点の株主を対象として株主優待を実施しており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、保有株式数に応じて『センターホテル東京』『センターホテル大阪』などで利用できる『割引宿泊券』や『無料宿泊券』を贈呈」というものだった。

　今後も「割引宿泊券」や「無料宿泊券」が贈呈される点は変わらないが、配布基準が変更になり、保有株数によっては、もらえる優待券の内容が変わったり、減少したりすることになる。
【※2019年6月6日追記】
「センターホテル大阪」の運営が終了したため、今後「宿泊券」が利用できるのは、「センターホテル東京」「エスぺリアイン日本橋箱崎」「エスぺリアイン大阪本町」「天橋立ホテル」（1000株以上の株主が対象）となる

　この株主優待の配布基準の変更は、2018年11月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

サムティの株主優待制度の変更前と変更後

サムティの株主優待の利回りは？

　サムティの2018年9月20日時点の株価（終値）は1774円なので、株主優待利回りを計算すると、以下のようになる（※「センターホテル東京」および「センターホテル大阪」の無料宿泊券は、2018年9月27日のセンターホテル東京のシングルルーム料金を参考に、6500円相当として計算）。

【変更前】
（100株保有の場合）
投資金額：100株×1774円＝17万7400円
優待品：6000円相当
優待利回り＝6000円÷17万7400円×100＝3.38％

（200株保有の場合）
投資金額：200株×1774円＝35万4800円
優待品：1万3000円相当
優待利回り＝1万3000円÷35万4800円×100＝3.66％

（1000株保有の場合）
投資金額：1000株×1774円＝177万4000円
優待品：3万3000円相当
優待利回り＝3万3000円÷177万4000円×100＝1.86％

【変更後】
（100株保有の場合）
投資金額：100株×1774円＝17万7400円
優待品：6000円相当
優待利回り＝6000円÷17万7400円×100＝3.38％

（300株保有の場合）
投資金額：300株×1774円＝53万2200円
優待品：1万3000円相当
優待利回り＝1万3000円÷53万2200円×100＝2.44％

（1500株保有の場合）
投資金額：1500株×1774円＝266万1000円
優待品：3万3000円相当
優待利回り＝3万3000円÷266万1000円×100＝1.24％

　サムティの株主優待は、自社で保有・運営するホテルの「割引宿泊券」と「無料宿泊券」。以前は200株以上の保有で「無料宿泊券」がもらえたが、今回の変更で300株以上の保有が必要になる。また、1000株以上の保有でもらえた「天橋立ホテル」などの割引宿泊券も、1500株以上の保有が必要となった。

　なお、株主優待の変更の翌営業日に株価は急落しているが、これは株主優待の変更と同時に発表された増資（※）による株式の希薄化懸念が要因と見られる。今回の増資に伴って、サムティは年間配当金の予想を1株あたり96円⇒64円に変更している。
（※今回の増資は、普通株式1株につき新株予約権1個を無償で割り当てる「ライツ・オファリング」で、新株予約権1個につき行使代金615円を支払うことで、普通株式0.5株が交付される）

　なお、2018年9月20日時点のサムティの配当利回りは3.61％、100株保有時の株主優待利回りは3.38％で、配当＋株主優待利回りは6.99％にも達する。ただし、今後さらに配当予想を修正、株主優待を改悪する可能性も捨てきれないので、投資は慎重に検討したほうがいいだろう。

 サムティは、大阪府大阪市に本社を置く、総合不動産会社。投資家やREIT向けに不動産賃貸物件の供給や、収益マンション・ホテルの開発・販売を手掛ける。2018年11月期（通期）の連結業績予想は増収増益。

■サムティ
業種	コード	市場	権利確定月
不動産業	3244	東証1部	11月末
株価（終値）	単元株数	最低投資金額	配当利回り
1774円	100株	17万7400円	3.61％
【サムティの最新の株価・株主優待の詳細はこちら！】
※株価などのデータは2018年9月20日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

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