具体的に、その歌詞は次のようなものだ。
以下、『サイレント・マジョリティ』歌詞引用
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君は君らしく生きていく自由があるんだ
大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら
僕らはなんのために生まれたのか?
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以下、『不協和音』歌詞引用
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不協和音で
既成概念を壊せ
みんな揃って
同じ意見だけではおかしいだろう
意志を貫け!
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10代のカワイイ女の子たちが、愛想笑いを一切浮かべず挑戦的な眼差しで、このような歌詞の歌を歌う。そのクリエイティブが今の時代に何を意味するのか。欅坂46について語りたがる大人や音楽業界人が多いそうだが、なぜそうなるのか。そのことの意味も含めて、社会貢献業界は考えるべきだ。参考までに、彼女たちのミュージックビデオを下記に挙げておくので、未見の人はぜひご覧いただきたい。
結局のところ、社会を動かすには「ポップ」であることが重要だ。日本のNPOやCSRに決定的に欠けているのが、このポップなのである。しかし、希望はある。2010年頃にCSR業界に台頭してきた人たちの中には、このポップということを理解している人たちもいる。そういう人たちが連合して、ラディカルな(革新的かつ本質的な)社会貢献ムーブメントをもう一度起こさねばならない時期なのだ、と僕は思う。もちろん他人事ではなく、それは僕自身にも跳ね返ってくることではあるのだが、ともあれ欅坂46の登場は、そういう時代の幕開けを指し示していると感じる。