転職面接で「ネガティブな退職理由」の正しい伝え方重要な退職理由であれば、たとえネガティブな話でも正直に伝えたほうがいいことも…(写真はイメージです)

本当の退職理由を伝えないと
面接官に誤解されることも

 転職者を対象にしたリクナビNEXTの調査によると、「退職理由のホンネランキングベスト10」の1位は「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」だそうです。

 個人的には「辞める前に自力で打開しようとしなかったのかな」と思う一方、そんなイマイチな人が多い会社であれば、さっさと辞めたほうがよいとも思います。

 こうしたネガティブな退職理由を面接で話すのは気が引けるし、相手に悪印象を与えてしまいそうな気がする。だから伝えなくてもよいだろうか、といった相談を受けることがあります。結論から言えば、それが重要な退職理由であれば、伝えるしかありません。

 なぜなら本当の理由を伝えずにもっともらしい理由でお茶を濁していると、面接官が辞めた理由を理解できないからです。

「この人は何か問題を起こしたために辞めるのではないか」――そんな疑いを持たれて面接を落とされることもあり得ます。それでは非常にもったいない。

 もちろん退職理由は1つではないでしょう。例えば主な退職理由が3つあり、もっとも大きな理由が「社長がイマイチだった」のであれば、それを伝えるしかありません。

 そこで大切なのは、現在の事態を招いた自分自身への反省が含まれているかどうかです。つまり、「イマイチな社長が強権を振るっている」が退職理由であれば、その会社への入社を選択した自分自身への大いなる反省という自責軸の話があるか否かです。