カツラがバレるという恐怖が
笑いのネタにもなった

 小豆さんはその後、円形脱毛症の症状が進み、帽子ではハゲを隠しきれなくなってカツラをかぶる生活になった。昔と違い、今ではカツラの種類はかなり豊富で、髪型のお洒落も楽しめるほどだ。しかしその「カツラ生活」に慣れるまでは大変だったそうだ。

「カツラをかぶることでかなり周りを意識してしまい、『ハゲであることが実はバレてるのではないか?』といつも心配する生活でした。大好きなダンスも諦め、温泉に行くことも諦めました。円形脱毛症が私から奪ったものは髪だけではありませんでした」。憂いを含んだ目で小豆さんは言う。

「けれども、そんな『カツラ生活での奮闘』が、今から考えると笑えるようなことも多かったのです。例えば某遊園地の絶叫マシーンに乗っても平気だったので、調子に乗って別の遊園地でも乗ったらカツラがずれたとか。また、カツラを被って携帯の顔認証に登録したら、カツラを取った姿ではロック解除をできないんですよ。歯科に行ったら、レントゲンで虫歯の前にハゲがバレるんじゃないかと怯えたり…。エピソードはたくさんあります(笑)」