こうした生活雑貨のジャンルには、プチプラ(低価格)雑貨を売りにするショップ群がある。先述したイオンモール座間に出店している「AWESOME STORE」は、原宿・表参道店のほか、ファッションビル内にも出店が続く雑貨店だが、ナチュラル&アメリカンテイストのグッズが低価格で手に入ると人気だ。

 例えば、防虫・防湿・消臭効果がある天然木シダーウッドを使ったドーナツ型のブロック。中央の穴をハンガーに通すだけで、クローゼットに無粋な防虫剤を下げなくても済むというアイテムで、こちらが6ピース120円。

 また、ポップな缶を模したインテリア雑貨かと思えば、プルトップ部分から出てくるのはウェットティッシュというアイテム。車のドリンクホルダーにセットできるというから気が利いている。これも190円。290円の雑貨もかなり多い。デザインもクールで、しかも300円を切る価格で勝負しているわけだから、「THREEPPY」は気を引き締めて戦わなくてはならないだろう。

 筆者がこの新店舗に望むのは、他の300円ショップにはない「こう来たか!」のアイデアや「この値段でとは恐れ入りました」という爽快感だ。とにかく今後に期待したい。

なぜ100円では
ダメなのか?

 なぜダイソーは今、300円ショップに乗り出すのか。実は、ダイソー本体でも200円の値付けがされたアイテムが増えており、それが以前から気になっていた。中でもファッション雑貨が200円になっていると、今度は300円ショップの雑貨との比較になる。しかし、「向こうの洗練されたデザインと勝負すると不利だろう」と踏んでいたところ、今回の試みを知ったのだった。

 100円ショップが新業態にチャレンジしたのはこれが初めてではない。2015年3月にキャンドウが「OHO!HO!」(オホホ)という新業態の店をオープンした。ブルックリンテイストにカフェスタイルを融合させた店舗で、デザイン性の高い生活雑貨やインテリアグッズ、アクセサリーなども置いた。カフェ風のおしゃれな雑貨店との印象で、キャンドウで扱っているシンプルな100円アイテムとともに1000円以上の商品も並んでいたのを覚えている。

 当時の決算報告資料を見ると、「OHO!HO!」の売り上げ構成比で最も高い数字を上げたのは、低価格帯の80~500円(23.4%)ではなく、1001~3000円の44.7%だ。売り上げの半数近くが100円グッズではなく、その10倍の価格帯だとすれば、企業は期待したくなる。資源高や原料高の影響を被りやすい100円の商品だけではいつか無理が出るだろう。高額ラインの展開を探るのは当然だ。