米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)内部の腐敗を示す証拠は過去10年で増えていた。は、古いGEの終焉(しゅうえん)に他ならない。投資家は当然ながらこの変化を歓迎した。しかし、彼らはさらに厳しい未来の到来にも備えておくべきだ。GEは1日、フリーキャッシュフローが従来予想を下回りそうだとし、新たな見通しは示さなかった。これは、残りの配当がリスクにさらされていることを意味する。電力事業の問題の程度がまだ分からない一方、長期介護保険事業はトラブルを抱えたままだ。CEOが野球選手だとすれば、ジョン・フラナリー氏の後任となるラリー・カルプ氏は正真正銘のオールスター選手だ。産業機器メーカーのダナハーは、カルプ氏が指揮をとった2000~14年に売上高と時価総額を5倍に伸ばし、一連の大胆な取引を通じて大きく変貌した。CEOの任期が重なる部分の多いジェフ・イメルト氏は、ドラフト上位で入団しながらチームを下位に低迷させた選手に近い。フラナリー氏はその他大勢といったところか。ファームから昇格したものの、短いメジャー生活は不振に終わった。