経団連が、現在の大学2年生である2021年春入社以降の新卒者の就職活動にルールを設けないと決め、大きな話題を呼んでいます。政府は、21年春入社の新卒者に対しては現在のルールを踏襲するよう企業に求める方針ですが、これから就活が本格化する学生や採用活動を行う企業は突然の展開に混乱していることでしょう。
しかし、この「就活ルール」の廃止は必ずしも悪いことばかりではありません。現在は、大企業を中心に3月に会社説明会、6月に面接をそれぞれ解禁するというルールで就職活動は行われていますが、これが廃止されることで、今後は学生側もスケジュールに縛られないより自由な仕事・企業選びができるようになるかもしれません。そうなれば、働きがいのある企業に出合える確率が上がる可能性もあります。
そして、大学側には長いスパンで就職活動と並行して学業を行える柔軟な対応や、学生から選ばれる魅力ある学校づくり、キャリア教育などがより求められることになりそうです。
では現時点において、新卒入社後に働きがいを感じている卒業生を多く輩出している大学、言い換えれば「本当に良い就職をしている大学」はどこになるのでしょうか?
就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズは、入社後に働きがいを感じる卒業生が多い「本当に良い就職をしている大学ランキング」を発表。有名企業への就職率ではなく、入社後に満足して働ける、企業との良いマッチングができている卒業生がいるのはどこの大学なのか、Vorkersに寄せられた社員によるクチコミから集計しました。
※集計期間内(2007年7月~2018年10月)にVorkersに投稿された新卒入社企業のクチコミのうち、卒業大学情報のある1万1747件を大学別に集計。クチコミが50件以上ある大学を対象にランキングを作成。