銀行にとって、ただ同然で調達できる資金が減少している。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを開始して3年近くが経過した今、銀行の顧客は利息が付かない口座から数百億ドルを引き出し、そのお金を利回りが高い別の所に移している。このため将来的に銀行の利益成長力が抑制されることになる。米国の4大銀行であるJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループの発表によると、4行合わせた米国内の無利息預金の残高は第3四半期に前年同期比5%の減少となった。顧客は6月30日までの1年間に米国内の無利息口座から300億ドル以上を引き出していた。連邦預金保険公社(FDIC)のデータによると、これほどの大幅な減少は10年以上ぶりだという。
米銀の無利息預金が減少、将来のリスク高まる
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