米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は約束していた通り、株主に利益をもたらした。同社が24日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、売上高68億ドル、調整後の1株利益は2.90ドルとなり、ともに市場予想を上回った。フリーキャッシュフローは過去最高の8億8100万ドルと、マイナスだった4-6月期から改善した。主に未払金の繰り延べが寄与した。決算発表を受けて時間外取引で株価は急伸した。同社の支払い能力をめぐる短期的な懸念が後退するには十分な内容だった。だが、投資家が熱くなりすぎる前に、歴史の教訓がのしかかる。テスラは2016年7-9月期決算においても損益が黒字転換し、フリーキャッシュフローがプラスに転じた。だがその後再び、7四半期連続で赤字が続くことになる。
テスラ好決算、すべての問題払拭とはならず
7-9月期は予想外の黒字転換、この機を生かせるかが課題
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