企業のあらゆるレベルで女性が主動的役割を担う比率はまだ低い。セクハラ(性的嫌がらせ)告発キャンペーン「#MeToo」が注目される中でもその状況は改善していない。フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)はじめ企業幹部らはこう指摘する。女性の社会進出を支援する非営利団体「リーンイン・ドット・オーグ」の創設者でもあるサンドバーグ氏は、23日にサンフランシスコで開かれたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベントで講演し、「われわれは今、決定的な瞬間にいる。リーダーシップに投資すべき本当に決定的な瞬間だ」と語った。米国では女性の労働市場への参加がここ数十年で最高の数に達している。その一方で、男女の不平等は一向に解消されていないとサンドバーグ氏は言う。リーンインとコンサルティング大手マッキンゼーがまとめた第4回年次調査報告書「Woman in the Workplace(職場における女性たち)」によると、上級管理職のうち女性は約5人に1人、有色人種の女性では25人に1人にとどまった。