(世論の形成)

  • 現在、ドローンの落下事故、自動運転車の衝突事故などにより、世間は安全性に対し強い不安を示しており、実用化の進捗は遅い。2018年にテスト運航が予定されている自動操縦航空機に関するアンケートにおいて、半数以上の人が「乗りたくない」と回答している。このような状況の中、さらにその先の斬新な航空機である筋斗雲は、世間からより強い不安を持たれ、抵抗があることも想定される。
  • これらの解消に向けて、技術的な安全性の確立に加え、政界・経済界などのオピニオンリーダーやメディアへ働きかけ、上手く世論を形成していくにはどうすればよいか?

(必要となる経営資源の獲得について)

  • これまでは、輸送機器のシート単品の開発を行っており、基本的に機械部品や布地などに関する技術が主流であったが、筋斗雲事業ではシートシステムまで開発範囲を拡げると、機械部品や布地に加えて、電気・電子部品やソフトウェアに関する技術も必要になる。これらの技術は社内で保有するか?外部企業と連携するか?
  • 筋斗雲は他の輸送機器と同様、内燃機関で動かすと細かな制御が難しく、全体の構成部品が増加し、機構が複雑化しやすく、コスト増加の懸念があるされる。ドローンのように電動となることが想定されるが、その際に、シートシステムを構成する部品や技術に何か影響を及ぼす要因はあるか?
  • 筋斗雲の安全性が確立されれば、技術開発の比重は、これまで注力してきた安全・安心を実現する技術から、乗り心地を追求する技術へとシフトすることが想定されるが、そのような技術を今後どのように獲得するか?

(同業界・類似業界の動向について)

  • シリコンバレーの筋斗雲メーカーは、2020年前半には本格的な実証実験を開始する予定で、諸々の課題の解決時期を考慮すると、実用化は2040年~2050年頃が想定される。
  • 2020年後半に、自動運転レベル4、2030年代にレベル5が実現され、2040年には、自動車の75%が自動運転車になる予定。
  • 2018年に航空機の自動運転のテスト運用が開始する計画がある。航空機は現時点で自動車より自動運転が進んでいる。理由は、航空機同士の間隔が航空管制官によって管理されていること、地上のように突然現れる歩行者がいないこと、見通しの悪い交差点がないことなど。

(新規事業の開発)

  • どのような事業ラインナップを構成すればよいか?
  • 筋斗雲のシートだけで本当によいか?筋斗雲自体を取り扱うことは検討しなくてよいか?
  • 筋斗雲自体を取り扱うとしたら、すでに先行して筋斗雲の開発に着手しているシリコンバレーのベンチャー企業などとの資本提携や買収などを行うか?

 新規事業開発のステージは基本的に、「アイデア発案ステージ」→「事業企画ステージ」→「開発ステージ」の3ステージに分かれるが、各ステージの期間をどのように設定することが妥当か?

アイデア発案ステージ:
社内外の情報を収集・分析した上で、新規事業のアイデア(筋斗雲に搭載するシートシステム、自動故障検知・交換時期自動診断サービス、乗車員の体調に合わせたシートリクライニングや乗り心地を自動変化させるサービスなど)を抽出するステージ

事業企画ステージ:
事業企画ステージで抽出・評価・選別した新規事業アイデアに対して、より詳細に市場・競合調査を行い、事業企画内容をまとめて、具体的なビジネスモデルを描くステージ

開発ステージ:
事業企画した具体的な製品・サービスを開発するステージ