オーストラリアは米国が第2次世界大戦で使用した南太平洋の海軍基地を再開発する。同地域では中国がますます存在感を強めている。オーストラリアとパプアニューギニアは1日、パプアニューギニアのマヌス島にあるロンブラム海軍基地を増強することで合意した。米豪両国軍にとって南太平洋の港湾や領有権争いの続く南シナ海へのアクセスが拡大される。マヌス島の基地は1944年に米軍が建設。日本軍から太平洋を奪回し、フィリピンを解放する米国の作戦を支援する拠点となった。パプアニューギニアでは今月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる。中国の習近平国家主席も出席し、地域諸国への資金支援を約束するとみられている。