。出荷台数ベースで世界最大のスマートフォンメーカー、サムスン電子にとっては大きな頭痛の種だ。世界のスマホ出荷台数は2年連続で減少する見通し。1-9月期の出荷台数は4%近く減少した(インターナショナル・データ・コープ調べ)。メーカーが次々に発売している新機種では、プロセッサーの速度やスクリーンの解像度、カメラの性能が向上している。だがそうした改善は、消費者に古いスマホを捨てさせるには至っていない。スマホ業界をリードするアップルはここ2年ほど、販売台数停滞にもかかわらず値上げで売上高を押し上げてきた。他のスマホメーカーにはアップルの基本ソフト(OS)「iOS(アイオーエス)」がなく、同じ手法は難しい。そうしたメーカーはほぼ軒並みグーグルのOS「Android(アンドロイド)」を使っているため、ユーザーのブランド乗り換えは比較的簡単だ。