テリーザ・メイ英首相が進める英国の欧州連合(EU)離脱交渉がこれまで以上に危うい状況になっているようだ。2019年3月末の英国のEU離脱(ブレグジット)まで20週間を切っているが、メイ首相とEUの合意内容について英議会はもとより自身の閣僚からも支持を得られるのか不透明になっている。そのため、ブレグジットの行方を巡るほぼすべての選択肢がいまだに残っている状況だ。英国がEUとの合意なしに強硬に離脱するハードブレグジットになれば、輸入が滞り食料・医薬品が不足すると、当局者らは認めている。また2回目の国民投票が実施されれば英国がEUにとどまる可能性も出てくる。親EU派のジョー・ジョンソン運輸担当閣外相が9日に辞任したことで、ブレグジットを巡るEUとの合意事項に関して議会承認が得られるのか一段と不透明になっている。
ブレグジットの行方、いまだ全ての選択肢残る
離脱期限まで20週間、「合意なし」から「再投票」まで先行きは不透明なまま
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