米国の通商政策を実行しているのはピーター・ナバロ大統領補佐官(通商担当)ではないとしても、ナバロ氏はそう主張したがっており、今ではドナルド・トランプ大統領を従えているかのように振る舞っている。ナバロ氏が9日、戦略国際問題研究所(CSIS)に集まった大勢の目の前で一般人を脅した理由はそれ以外に考えられない。ナバロ氏は経済と国家安全保障に関するイベントで、「自称ウォール街のバンカーやヘッジファンドマネジャーの集団が米国と中国を行き来して行っているシャトル外交について考えてもらいたい」と述べた。「中国政府の影響を受けた工作の一環として、アルゼンチンで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議を前にこうしたグローバリストの富豪たちがホワイトハウスに全面攻撃を仕掛けている。彼らの正体は未登録の外国のエージェント(代理人)で、その使命は大統領を何らかのディールに追い込むことだ」
中国共産党をまねる米大統領補佐官
通商担当のナバロ氏、民間人に「外国のエージェント」のレッテル貼る
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