米国のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、サウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギ氏殺害の模様を記録した音声について、サウジの工作員とムハンマド・ビン・サルマン皇太子とを結びつける内容ではないようだとの見方を示した。トルコ側は、サウジ政府を批判してきたカショギ記者がイスタンブールのサウジ総領事館に入った後、殺害されて体をばらばらに切断されたと主張。音声記録はムハンマド皇太子の関与を示唆するものだとしている。トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は10日、同国が録音を米国、ドイツ、フランス、英国、サウジにも提供したことを明かした。トルコ当局者によると、殺害に関わったサウジ工作員の声が録音されている。12日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、「ボスに伝えろ」と暗殺団のメンバーが指示する声が録音されていたという。ボスとは実権を握るムハンマド皇太子を指すとみられる。
記者殺害の録音、サウジ皇太子の関与示さず=米大統領補佐官
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