米小売り企業にとって、今年は良いクリスマスとなるだろう。だが好調な年末商戦は重要ではないかもしれない。減税や力強い米景気、そして多くの小売り企業にとっては事業運営の改善が今年に入り株価を押し上げてきた。今週は急落したが、それでもS&P500小売りセクター指数は、市場全体を17ポイントも上回っている。大手小売り企業の一角は今週、最大10%急落。こうした足元の売りから得られる教訓は、年末商戦から来年にかけての株価動向は、在庫の積み上がりや関税、労働コスト上昇などの要因に左右されるということだ。在庫増と関税は関連しているが、投資家は明らかに、そのからくりを理解できずにいるようだ。米企業は、すでに発動されている中国輸入品向けの10%の関税を回避するために輸入を加速させてきた。同じ製品に対する関税は来年1月から25%に引き上げられる予定で、多くの企業は目下、これを避けるため輸入を前倒しで行っている。
米小売りにとってクリスマスよりも気掛かりなもの
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