フェイスブックの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるマーク・ザッカーバーグ氏は、企業の創業者としては期待を大幅に上回っている。学生寮の一室でスタートした会社が、今や世界屈指の時価総額の企業となり、ザッカーバーグ氏を途方もない資産家に押し上げ、世界的な影響力を持ったというだけではない。同氏が今もフェイスブックのトップに君臨し続けているからだ。2005~12年に設立された米スタートアップ企業約6000社を対象に行われた最近の調査で、今もトップの座にある創業者は半分にも満たないことがわかった。また以前の調査によると、創業者の80%がやがてCEO辞任に追い込まれることが分かった。ザッカーバーグ氏にもついにその時が来たのだろうか。フェイスブック利用者のプライバシー保護や外部の影響力をめぐる一連の失態や、それを擁護するのにまずい対応が目立ったことから、それを示唆する向きは多い。
フェイスブック、創業者ジレンマを克服できるか
ザッカーバーグ氏がいつまで指揮すべきかという難問
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