ドナルド・トランプ米大統領の国家安全保障問題担当補佐官だったマイケル・フリン被告が連邦捜査局(FBI)への偽証罪に問われている裁判で、首都ワシントンの連邦地裁は18日、判決の言い渡しを延期した。同地裁のエメット・サリバン判事は被告を厳しく非難。弁護団と検察が共同で寛大な判断を求めたものの、そうした提案を覆す構えも示した。サリバン判事はフリン被告の愛国心に疑問を呈し、退役陸軍中将である被告を反逆罪に問うことを検討したかと検察側に尋ねた。検察は被告が数件の捜査に協力しているとして執行猶予付きさえも含む軽い処罰を求めたが、判事は実刑を科す可能性があることを示唆した。判事は「政府高官がホワイトハウスの敷地内でFBIに嘘の証言をするーーこれは非常に重い罪だ」とし、過去に同様のケースで被告に実刑が科されなかったとする弁護側の主張に否定的な見方を示した。さらに(実刑を科されなかった)「被告は誰一人として、米国大統領に雇用されている間に嘘の供述をしたのではなかったのだろう」と話した。
フリン元大統領補佐官の判決延期 「捜査協力終了まで」
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