北朝鮮で拘束され、2017年に意識不明のまま帰国した直後に死亡した米国人学生オットー・ワームビア氏(当時22)の遺族が北朝鮮に賠償を求めた訴訟で、米連邦地裁は24日、北朝鮮に対し5億ドル(約550億円)の支払いを命じた。首都ワシントンの連邦地方裁判所のベリル・A・ハウエル判事は、北朝鮮がワームビア氏を「拷問、誘拐、そして超法規的に殺害」し、同氏の両親に苦痛を与えたと述べた。ワームビア氏の両親は10億ドル超の賠償金を求めていた。米国は北朝鮮と国交がないため、原告が賠償金を回収できるかは不明。また、北朝鮮政府に賠償金を強制的に支払わせる仕組みもない。国家ぐるみのテロの被害者向けに米司法省が管理している基金にワームビア氏の両親が賠償金を求めることも考えられる。
米地裁、北朝鮮に5億ドルの賠償命じる、拘束の米学生死亡で
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