辛くない片づけカリスマ家政婦は、どのように整理収納の仕事をしているのでしょうか Photo:PIXTA

家事代行サービス「タスカジ」でも、“予約の取れない家政婦”として大人気の「家族の片づけコンサルタント」seaさん。利用者によるレビューでは5点満点中4.97点を獲得する高い信頼と22年に及ぶ家事代行サービス歴で身につけた整理収納術で、家族と住まいの問題に切り込みます。そんなカリスマ家政婦seaさんが人気を集める理由は、seaさんならではの片づけ術とクライアントとの絶妙なコミュニケーション術にあります。そこで今回は、seaさんの片づけ術とともに、一般のビジネスパーソンも参考にできるseaさんのコミュニケーション術も紹介します。

seaさんの片づけは、
「辛くない」と言われます

「家族の片づけコンサルタント」のseaです。家事代行サービス「タスカジ」に登録して、毎日のようにいろいろなご家庭に伺い、整理収納や片づけをサポートしています。

 整理収納サポートというと、多くの方が想像するのは部屋や収納のあるべき姿を指導する先生、正しいやり方を教えてくれる存在、というイメージではないでしょうか?ただ実際には、そのスタイルではうまくいかないケースが少なくありません。

「正論は人を動かさない」とよく言いますが、まさにその通り。頭ではわかっていても、どうしても言われた場所に言われたやり方で物を戻せない状況に陥り、あっという間に部屋は散らかってしまいます。

 サービス終了後、あるクライアントから、「seaさんは、(片づけをする際に)私が辛いと感じなかった唯一の人」と言われたことがあります。正しさというのは、人を動かさないだけでなく追い詰めてしまうこともあるのだとしみじみ感じます。

 ですから私は、片づけにおいて「正しさ」を伝えるよりも、その人の中にある「答え」を見つけるコミュニケーションを心がけています。

 タスカジのサービスは基本的に1回3時間。その中でも整理収納サービスはひとりひとりの「答え」を探り当てるために小さな合意形成を地道に積み重ねる3時間なのです。

 そこで今回は、私の片づけはなぜ「辛くない」と言われるのか、クライアントとコミュニケーション(合意形成を行う)を取る際の3つのコツを紹介しながら、その理由をお伝えします。