株や債券利回り、コモディティーやその他のリスク資産はこのところ足並みのそろった動きが続いている。そのため、今年始まったばかりの反発が続くとの期待が高まる一方、再びモメンタムが反転しかねないとの懸念が増幅している。資産クラスを通じて相関度はほぼ1年ぶりの高水準にある。22日までの12営業日のうち9営業日は、S&P500種株価指数と10年物米国債の利回りと米原油価格が同じ方向に動いた。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、今月はこれら3資産クラスの下落が6日続き、6月以来で最長の続落となったことがあった。今週には世界経済成長を巡る懸念が再び浮上し、22日に株や原油、米国債の利回りを再び押し下げた。国際通貨基金(IMF)が21日に世界経済成長の見通しを下方修正したほか、昨年の中国経済の成長率がほぼ30年ぶりの低水準だったことが公式統計で判明した。23日には株と債券利回りが小幅に上昇したのに対し、原油はやや下げて終わった。