――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げシナリオを棚上げした。当面はそれに見合った経済状況が続くだろう。だが「しばらく」であって永遠ではない。  では、当局者が経済の健全性への懸念を強めていることが示された。その理由として、世界経済の弱さのほか、昨年の減税措置や政府支出増加の効果が薄れていること、貿易を巡る緊張の高まりなどを挙げている。  また議事要旨によると、FRB当局者の一部が経済に対する見方を変化させたことがうかがえる。