米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は大型買収の「象」を求めて常に目を光らせているが、大きな獲物を仕留めた前回から既に3年が経過している。  不猟の一因として、プライベートエクイティなどのファンドが速攻で、しかもバフェット氏の提示価格をしばしば上回る価格での買収を仕掛けるため、かつてない競争に直面していることがある。バフェット氏が前回射止めた大型案件は、320億ドル(約3兆5400億円)を投じた宇宙航空向け金属部品製造のプレシジョン・キャストパーツの買収で、2016年1月に手続きが完了した。