米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は大型買収の「象」を求めて常に目を光らせているが、大きな獲物を仕留めた前回から既に3年が経過している。不猟の一因として、プライベートエクイティなどのファンドが速攻で、しかもバフェット氏の提示価格をしばしば上回る価格での買収を仕掛けるため、かつてない競争に直面していることがある。バフェット氏が前回射止めた大型案件は、320億ドル(約3兆5400億円)を投じた宇宙航空向け金属部品製造のプレシジョン・キャストパーツの買収で、2016年1月に手続きが完了した。バフェット氏の競争相手は世界のファンドマネジャーだ。調査会社プレキンによると、昨年6月30日時点で、民間のファンドマネジャーが投資に振り向けることができる資金は過去最高の2兆1000億ドルに上っていた。これは10年前のほぼ2倍に相当する。一方、バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの手元資金は9月30日時点で1036億ドルと、5四半期連続で1000億ドルを超えていた。
バフェット氏の次の大型買収、手紙にヒントあるか
大きな獲物を仕留めた前回から3年が経過、不猟の原因は
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