人手不足に悩む農家が多い中、テレファームは週休2日と他産業並みの給与で若手社員の採用に力を入れる 写真提供:テレファーム

『週刊ダイヤモンド』3月9日号の第1特集は「小規模農家こそ勝機あり 儲かる農業2019」です。本誌は例年、モデルとなる大規模農家を紹介してきました。今年は趣向を変え、小規模でも高収益な農家を重点的に取材。他人から支配されることなく、自分の責任で事業をやって稼ぎたい――。そんな経営者の理想を実現する「中小キラリ農業」に近づくにはどうすればいいのか、オンリーワンの商品を作り出すための“秘訣”をまとめました。(本記事は特集からの抜粋です)

「オンリーワン」の商品を作るのは簡単ではない。だが、中小キラリ農家たちは「それなりに珍しいこと」を掛け算することで、“唯一無二”の商品を作り上げることに成功している。

 愛媛県のテレファーム(中小キラリ農家10位)は、中山間地域の耕作放棄地を再生し、有機栽培でレタスや水菜などを生産する。

 虫や病気に弱い葉物の野菜を有機栽培で作るのは難しく、それ自体珍しいのだが、テレファームは有機野菜をパッケージサラダに加工することで、「日本で他にない商品」(同社関係者)に仕立てた。

 テレファームはそれに飽き足りず、サラダの鮮度でさらなる差別化を図った。

 野菜の加工まで自社で行うことで、収穫からサラダとして店頭に並ぶまでの期間を一般的な7日間から4日間に短縮したのだ。

 ここまでやれば、他社がまねしようとしてもできない商品となる。

 テレファームのサラダは1パック400円程度の高級品として、親会社である楽天の楽天市場やナチュラルローソン、タニタカフェなどで販売されている。