しげきよ農園の重清信夫さん
重清さんは小売業の経験から「価格は客が決める。買ってくれる価格で作るのが大事だ」と話す
Photo by Takeshi Shigeishi

『週刊ダイヤモンド』3月9日号の第1特集は「小規模農家こそ勝機あり 儲かる農業2019」です。本誌は例年、モデルとなる大規模農家を紹介してきました。今年は趣向を変え、小規模でも高収益な農家を重点的に取材。すると、驚くほど多彩で個性的な経営があることが分かりました。パートナーや事業を機動的に組み替えられる農家にこそ、勝機はあるのです。中小規模農家ならではの柔軟性で、時代に合った「儲かる農業」を実現するための“秘訣”をお届けします。(本記事は特集からの抜粋です)

 本誌特集では、恒例の「担い手農家アンケート」を実施した。これまではアンケート対象者を、原則、農地中間管理機構(農地バンク)で農地を借りる農家に限定していた。そのため、回答者がコメを生産する大規模農家に偏りがちだった。

 だが、全ての農家が規模を追っているわけではなく、農家が目指す将来像は千差万別だ。そこで、本誌は今回からインターネットアンケートを導入。農家の属性の多様化を図った。回答者数は過去最多の1962人まで増えた。

 アンケート結果から、100ヘクタールを超える大規模経営でなくとも、高収益を誇る中小規模の農家が意外なほど多いことが分かった。

 この高収益の中小農家こそ、本特集内で解説している「プラットフォーマー(本特集p34~35『「流通×テック」連合が勃興 小規模農家にチャンス到来』参照)」が農業業界の覇権を握ろうと熱い視線を送るターゲットだ。